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2014/10/20

PAC第73回定期演奏会 ♪

ネマニャ君がソリストとして登場した、兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)の定期演奏会。

詳細はこちら。


兵庫芸術文化センター管弦楽団・第73回定期演奏会

20141017日(金)・18日(土)・19日(日) 15時開演
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

指揮 アロンドラ・デ・ラ・パーラ
ヴァイオリン ネマニャ・ラドゥロヴィチ
管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

コープランド エル・サロン・メヒコ
パガニーニ ヴァイオリン協奏曲 第1番 二長調 op.6
リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」 op.35


ネマニャ君の人気が高まると共に、年々難しくなるチケット確保。
PACの定期演奏会は特に人気があるとの事だったので、今回は定期3口購入で何とか希望の席をゲット。


17日の感想は前回のブログでさらっと書きましたが、とにかく素晴らしい演奏でした。

オケとのズレを指摘される方も多かったですが、私は特に気にならず。
ソロが始まる前から一緒に弾くことが多いネマニャ君ですが、この音を完全に出している時と出していない時があって、この日はところどころ抜いていたように聞こえました。

正直ネマニャ君の出来が素晴らしすぎて、協奏曲というより独奏曲に思えたので、オケ云々は気にならなかったというのが正直な感想・・・・。

美人過ぎる指揮者として名高いアロンドラさんですが、本当に美しい方でした。
とはいえ恐らくご性格はかなりの男前とお見受けしました。

女性指揮者とは思えぬダイナミックな動きとともに、体幹が安定した美しい姿勢、指先まで優雅な柔らかい腕の動き、身体全体で音を奏でているような指揮には惚れ惚れしました。

きっとネマニャ君とは合うだろうなと思っていたのですが、実際のご共演を聴かせていただいて、とても相性が良いように感じました。

初日のアンコールはパガニーニのカプリース24/5
これが最高に素晴らしい演奏でした!
通常のアレンジに加えて、後半を独自にアレンジされていたようで、本当に圧倒される演奏でした。
この曲は何度聴いても本当にカッコいい!大好きです。

金曜マチネということもあってか、比較的年齢層の高かった客席。
髭を生やし、長髪で、黒のロングブーツに黒の長Tシャツ風の服で登場されたネマニャ君は、皆様の目にどのように映ったのかな?と興味深かったです。


18日はネマニャ君の29歳のお誕生日。
そんな素敵な日に演奏を聴けるなんて幸せすぎます♪

この日は前日より立ち位置を若干下げていたネマニャ君。
よりアロンドラさんとコンタクトを取り合って演奏していたご様子。
前日指摘されていたオケとのズレも解消されて、この日はネマニャ君ご自身はもちろん、オケも本当に素晴らしい演奏で、3日間の中で個人的には一番良かった気がしました。

第一楽章の冒頭から既に弓の毛を切っていたネマニャ君。
演奏中ブチブチと何本も切れ、途中マエストラに弓を見せながら小さな声で何かを告げていました。

この切れた弓がひっかかりそうに見えて途中何度もハラハラしたのですが、そこを微妙にコントロールするネマニャ君。
髪の毛も何度かひっかけていましたが、その都度上手く抜いて気にも留めずこの難曲を簡単そうに弾いてみせるので、本当にこの人は何なのだろうと驚愕します。
 
息をするのも忘れそうなカデンツァの見事さ、第2楽章の美しさ、強弱のコントロール、そして本当に艶があって主義主張があるピッツィカート。

どれを取っても本当に素晴らしくて、感無量になりました。
終演後はブラボーと声が飛んでいました。

そしてこの日のアンコールは「明日も弾かないといけないから。誰か弓を貸して。」とオケのメンバーさんの弓を借りてバッハのサラバンドをご披露。

前日に「明日のアンコール変えてくるかな?」とお友達と話していて、私が希望したのがサラバンドかシンドラーのリストのテーマでした。

ネマニャ君のサラバンドが久々に聴けてとっても嬉しかったです。
最後の消えゆく音が本当に美しかった・・・・。


そして特筆すべきはオケのアンコール。
初めて聴いた曲だったのですが、どこかエキゾチックでダンサブルで、それでいて退廃的な香りがして、明るい太陽の下というより場末の酒場が似合いそうな曲。

そしてこの演奏時のオケがキレッキレで本当にカッコよかった!
正直シェエラザードよりこのアンコールの方が断然良かった!
もう本当にテンションの上がる素敵な曲で大好きになりました。

会場で売られていたマエストラのCDにも収録されていたので、早速お買い上げ。
サインをお願いしたら「名前は?」と聞いてくださって、名前入りで書いていただきました。

マエストラにささやかなお花をお渡ししたら、「素敵!綺麗!」ととても喜んでいただいて、花籠に一緒に挿していたキャンディーを「私疲れているから今すぐに甘い物が必要よ!」とその場で召し上がって、会場のスタッフさんにも「あなたも食べる?」と差し出されていらっしゃいました。
とっても魅力的な方♪
また演奏会に行きたいなーと思いました。本当に素敵な方でした。

そしてこの日お誕生日のネマニャ君。
「今夜はパーティー?」と聞いたら「しゃぶしゃぶだよ。」と嬉しそうでした(笑)
サイン会では珍しく白いジャケットをご着用。先日のシャンベリーの演奏会で着ていた物と同じかな?
お写真で見て「いいなー。生で見てみたい!」と思っていたので、ちょっと嬉しかったです。


最終日のネマニャ君は私の目には若干疲れているように見えました。
演奏自体は素晴らしいのですが、少しだけ前日の方が気迫が優っていたように思いました。
演奏の合い間に柔軟運動みたいな動きをされていたり、少しお疲れが溜まってきているのかな。

それでも第一楽章の終わりに拍手が飛んだりして、素晴らしい演奏で聴衆の方々の心を掴んだようでした。
ところどころ本当に幸せそうな笑顔で弾いていらっしゃるので、聴いているこちらも本当に幸せになりました。

前列に座っていると、ネマニャ君の息遣いや、靴がギュッと擦れる音、床を踏み鳴らす足の音、様々な音も一緒に聞こえてきて、それも演奏の一部の様に感じました。
本当にドラマティックで美しくて素晴らしい演奏。

3日間通して聴かせていただいて、更に進化した姿を見ることができて、本当に嬉しくて幸せでした。

アンコールはカプリース24/5。これも本当に素晴らしい演奏でした。
超絶技巧をいとも簡単そうに弾いてしまうネマニャ君。
きっと陰では凄まじい努力をされていると思うのですが、それを感じさせずあまりにも飄々としているのがネマニャ君の凄いところ。
この演奏時のネマニャ君を見つめるコンマスの豊嶋さんの視線が凄かった・・・・。
本当に真剣な眼差しで聴き入っていらっしゃいました。

会場の聴衆はもちろん、マエストラやオケの皆様からも暖かい眼差しで拍手を送られていました。
本当に3公演とも素敵な演奏でした。

「今日疲れているように見えたけど・・・・。」と聞いてみたら「ううん。朝はすごく疲れていたけど、ステージでは疲れていなかったよ。」とのこと。
「ステージでは魔法がかかるんだ。」と仰っていました。とても素敵な言葉ですね。

「日本に戻ってくることができて、とてもとても嬉しい。」と言っていたネマニャ君。

お誕生日も「本当に良い誕生日だった。」とのこと。
特にオケの皆様が終演後にハッピーバースデーを歌ってお祝いしてくださったのが「サプライズでとっても嬉しかった。」と仰っていました。

良いお誕生日になって本当に良かったです♪

こんな感じで本当に素晴らしい演奏で3日間の定期演奏会が終わりました。
マエストラ、ネマニャ君、そして兵庫芸術文化センター管弦楽団の皆様、素晴らしい演奏をありがとうございました。

本当に3日とも素晴らしい演奏を披露してくださったネマニャ君。
演奏会の前後はなかなかゆっくり眠ることができないと常日頃仰っていますが、少しでもゆっくりお休みになってお体を大切にしていただきたいなと思います。

そしていよいよスーザンさんがお見えになります♪
新潟、東京と2度のリサイタル。こちらも本当に楽しみです!

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