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2018/04/24

旅日記・セルビア編・Part3 ♪


暫くほったらかしになっていたセルビア旅日記。
2日目まで友人宅にいたので、セルビアの風景などほぼ無かったのですが、この日は少しだけベオの街を歩きました。
ネマニャ君の故郷・セルビアの様子を皆様に少しでも知っていただければ嬉しいです。

★2月5日(月)★

朝食は宿泊ホテルで。
ローカルなホテルだと朝食ブッフェにセルビア料理が並んでいたりするのですが、コートヤード・マリオットに宿泊したので、普通のブッフェでした。










こんな可愛いスイーツも充実。




唯一セルビアぽいのがこちら。
アイヴァルというパプリカのペースト。セルビアではとてもポピュラーな食べ物です。
パンに塗ったり、お肉料理につけたり、そのまま食べたりします。
私も自分で作りますが、日本で入手できるパプリカとセルビアのパプリカでは味が全く違うので、セルビアの味に近づけるのはなかなか大変です。


こちらはセルビアのお茶。緑茶にレモンが入ったようなお味です。


コートヤードさんの朝食ブッフェでは温かいお料理もサーブしてもらえます。
パラチンケ(セルビアのクレープ)が食べたかったのですが、メニューにあったのはアメリカ風パラチンケ。ただのアメリカン・パンケーキだったりする・・・無念!


とはいえ美味しかったからいいか。


午前中に1件仕事関係で約束があったので、散歩をしながら向かうことに。

セルビア語にはラテン文字とキリル文字があり、ラテン文字は所謂アルファベットに近いもの。
ネマニャ君のお名前はラテン文字だと「Nemanja Radulović」
これをキリル文字にすると「Немања Радуловић」となります。

セルビアの街中での表記はキリル文字が多いのですが、大通りなどの案内板には英語表記もあるので、キリル文字が解らなくても街歩きには左程困りません。



こちらはキオスク。街のあちらこちらで見かけます。
バスやトラムのチケットや、雑誌、新聞、飲み物、お菓子など購入できます。
日本の駅のキオスクとほぼ同じです。


ここで新聞を沢山買いました。
前日のネマニャ君の演奏会の記事が載っているかもしれないので。


チェーンのパン屋さん。ここのペストリーは安くて美味しいのでお気に入り。


こちらがベオグラードいちの繁華街、クネズ・ミハイロヴァ通り。


歩行者天国なので、お土産物屋さんも多数出ています。


セルビア正教なのでクリスマスは1月7日。
その名残がまだ残っていました。


ベオは比較的大きな街なので、日本でもお馴染みなファストファッションのお店も沢山あります。
こちらモンスーン


ザラや


H&Mもあります。


こちらもクリスマスの名残。
大きなツリーとプレゼントのオブジェ。



クネズ・ミハイロヴァ大通りからテラジエという大通りに出ました。
この日は快晴。2月とは思えないくらい暖かい日でした。


セルビアというと内戦のイメージが強いかと思いますが、私の感覚ではベオグラードはパリやロンドンより断然安全。旅しやすいです。

建物は西洋と東洋が少し混じった感じもあり、素敵な街です。



お目当ての場所に到着。
セルビアのお酒といえばラキヤというフルーツブランデー。こちらは専門店ですが、どちらかといえばお土産用になるようなお洒落な品を扱っているお店。
ここの蜂蜜のラキヤに様々なハーブを合わせたシリーズがお気に入りで、セルビアに来ると必ず買いに来ます。





気に入ったものを数本お買い上げ。
次の目的地に向かいます。

この通りはクネズ・ミハイロヴァから1本裏に入った通り。
素敵なレストランやバーが並んでいるエリアです。
大通りから1本離れるだけでとても静かでよい雰囲気。




街中でよく見かけるこちら。
ベオグラードに本部があるマキシというチェーンのスーパー。


そしてその子会社(らしい)ショップ&ゴー。
「0024」というのは0時から24時まで。つまり24時間営業・・・・なのですが、店内清掃とか品出しとかで、たまに夜遅く行くと「今掃除中だからお休みよ!」と入店拒否される場合もあり(笑)


てくてく歩いて行くと、こんな落書きもあります。
こういった落書きがあると治安が悪そうに見えますが、私の経験上ではそういった思いをしたことは一切無し。
むしろヨーロッパ内での安全度は一二を争うのではないかと(私調べ。)




そして目的地に到着。
落書きされていますが、れっきとしたオフィスビル。しかもオートロック。
ウロウロしていたら警備員さんに不審人物と思われ「君このビルに何の用なの?」と職質されたワタシ・・・(;・∀・)

「〇〇のオフィスに行きたいんです~。」と下手くそなセルビア語で言ったら「おおーっ、そうか。じゃあ案内してあげよう。」と連れて行ってもらいました。


この日のお約束はラキヤの蒸留所さんのベオグラード・オフィスをご訪問すること。
本当は蒸留所見学に行きたかったけれど、セルビアの田舎にある蒸留所。
2月は寒いので訪問には向いていないとの事で、今回はオフィスにだけお邪魔することに。
あれこれお話させていただき、製品を購入し、更には素敵なお土産までいただいてしまいました。ご担当のP様、大変お世話になりありがとうございました!
こちらいただいたお土産、宝物、うふふ( *´艸`)


ホテルのチェックアウトがお昼12時だったので、徒歩で戻って荷物をまとめてチェックアウト。
昼過ぎにセルビアの友人と待ち合わせしていたのですが、シティ・センターに向かうバスに乗り遅れた・・・・と連絡が。

この日は宿泊ホテルを移動することになっていたので、一旦チェックインするために荷物と共にタクシーで移動。

この日の宿泊は私がベオで一番大好きなホテル、「スクエアナイン」です♪
総客室45室のこじんまりとしたホテルですが、とっても落ち着く大好きなホテル。
スタッフさんのサービス良し、お部屋良し、立地良し、お食事良し、本当に大好き!


コーナースイートのお部屋を用意して下さいました。
シックな色調で落ち着きます。



壁に飾られているのはセルビアの古い風景写真。1枚1枚見るのが楽しいのです。



一人で使うには広過ぎるバスルーム。


アメニティがエルメスなのも嬉しい。


私には無駄に広いクローゼット。1000円のセーター(前記事参照・・・)しか持っていないのに。。。(;´・ω・)


そしてここスクエアナインといえば。
かの有名な「ベオグラードブック」(セルビアのセレブリティを撮影した本)の上梓記念パーティーが行われた場所。
そのご縁で室内に「ベオグラードブック」が置かれているのです。


そして「ベオグラードブック」といえば・・・。


我らがネマニャ君♪


この本、6年前に撮影されたのですが、当時は非売品。
それを入手するために、この本のカメラマンさんに連絡し友達になっていただき、そのコネで特別に譲っていただけることになり、本1冊買うためにセルビアまで行き、そして入手した本を抱えてネマニャ君にサインをもらいにドイツまで行ったという私にとっては想い出の1冊なのです・・・。
今は普通に本屋で買えます・・・・(;・∀・)

お部屋でゴロゴロしながら先ほど購入した新聞をチェック。


ネマニャ君の記事発見♪



ちなみにこの記事のネマニャ君のお言葉。
「コララツ(ホール)は僕の家です。ベオグラードの聴衆の方々もそこで僕の愛を感じてくれると思っています。」
セルビア語で書かれたネマニャ君の言葉、一番ダイレクトに想いが伝わるようで好きです。もっと勉強しないと!と切実に思う・・・・(;´・ω・)


そんなこんなしていたら、約束していた友達のMちゃんがベオに到着。
一緒にホテル近くのカフェに行きお茶をしながらお喋りタイム。

Mちゃんは少しの間日本に住んでいたのですが今はセルビアに戻っています。
笑顔がとっても可愛くて大好きな友達。

ちょうどヴァレンタイン前だったので、日本で購入した可愛いチョコの詰め合わせをお土産にプレゼント。とっても喜んでくれて良かった♪
久々の再会で嬉しくってあれこれお喋りして沢山笑いました。

「最近セルビア料理を作るのがマイブームなの。」という話をしたら、沢山レシピを教えてくれたMちゃん。
でも自分では料理が苦手で「これはママのレシピ。これはおばあちゃんのレシピ。でも私は作れないけどね~。」と茶目っ気たっぷりに話す姿が可愛くて、とっても楽しいひと時。

この後、別な友人と約束があったので名残惜しいですがMちゃんとは夕方前にお別れ。
沢山ハグしてさよならしました。またセルビアに会いに行きたい!

ホテルに戻る途中に本屋さんに立ち寄りセルビア料理の本を数冊購入しました。
日本では馴染みがないセルビア、そしてセルビア料理。
もっと多くの方にその良さを知っていただくというのが、最近の私の目標。


そんな感じでのんびり寄り道しながらホテルへ戻ったらお部屋に「ご友人様からです。」とプレゼントが届いていました。
「????」と思いながら中を開けたらセルビア料理の本が!

先ほど別れたばかりのMちゃん。私と別れた後、わざわざ本屋さんに行き料理の本を購入してこっそりホテルに届けてくれたのでした。

もうビックリしたし、大感動!
こうした優しさや気遣い、思いやり、相手を喜ばせようとする心がセルビアのスピリット。私がセルビアの方々を大好きな理由の一つ。
Mちゃんはその中でも特別良い子なのですが。
すごく明るくて可愛くて優しくて、でも繊細で思いやりがある、本当に大好きな友達!

そして夕方には前日までお世話になっていた友人と待ち合わせ。
セルビアのネットオークションで欲しいものがあり、その落札を事前に友人にお願いしていました。無事落札できたので、友人と一緒に売り主さんと待ち合わせし、商品の受け取り&お支払いをする事になっていました。

普段海外を旅する時はタクシーにはほぼ乗りませんが、今回は短い時間にあれこれ詰め込んでいたので、この移動にタクシーを使おうとしたのですが、友人に「タクシーなんて勿体ない!バスが来るから待ちなさい!」と止められました。

でもそのバス20分後だよね・・・しかもタクシー代といっても日本円で500円くらい。わざわざ来てくれた友達を待たせるもの悪いし、バス停から待ち合わせ場所まで歩かせるのも申し訳ないし。

「私も疲れているし乗ろうよ。もちろん私がタクシー代払うし!」と何度言っても「ダメ!勿体ない!」と却下されました。

セルビアでの平均月収は約4万円くらい。友人も息子さんと二人暮らしですが、月300ユーロくらいで生活しています。これはセルビアでは平均的な暮らしとのこと。
日本の金銭感覚とは全く異なるので、実は一緒に何かをするのは少しだけ大変。

毎回何かにお金を使おうとすると「勿体ない!」と怒られてしまうのです。
確かに気持ちはわかる。その金銭感覚もわかる。

私は職業柄、どんな仕事にもプロがいるのだからプロフェッショナルな仕事には敬意を払ってお金も払うべし!と思って日頃生活しています。
自分にとって価値があるものに払うお金は惜しまないし、逆に価値がないものはお金は全く使いませんという感じ。

自分で運転免許を持たない私にとってタクシーの乗務員さんはその道のプロ。移動時間を短縮することで生まれるメリットのためならいくらでも支払いますという感覚。
そのため普段日本にいる時の移動はタクシーが多いのです。
バスを待つ時間すら惜しいような慌ただしい日々なので・・・・。

そんな感覚が全く通用しないので、カルチャーショックを受けつつ、逆に自分の生活を見直すきっかけにもなり、でもそれでは東京のリズムでは生活できないし・・・とも思ったり。セルビアに来ると色々考えることも多くなります。

結局バスを30分待ち、売り主さんとお会いし、無事に商品を受け取り完了。

お礼代わりに友人と一緒にお茶しようとホテル・モスクヴァへ。


前日も散々お世話になったし、オークションの件でもお世話になったし、「ご馳走させて。」とお願いしたのですが、日本のケーキショップと同じくらいのお値段なのでセルビアでは高価ということに。

ここでも友人が「高いから勿体ないわよ!無駄遣いしちゃだめよ。」を連発し「他のお店を探しましょ。」と・・・。

実はこの日もう1件約束があった私。時間もそんなにないし、ホテルモスクヴァのケーキも食べたい・・・。

「あのね、私毎日一生懸命お仕事しているの知っているでしょ。ここのケーキがセルビアでは高いってよくわかってるよ。でもね、一生懸命お仕事して稼いだお金で私もセルビアに来たの。それで大好きなあなたと一緒にケーキ食べれるのって私にとって凄く幸せなんだ。だからお願い、お金使わせて!一緒にケーキ食べて!」と頼み込み。

正直自分のお金を使うのになぜここまで・・・・(汗)という気持ちもありつつ、でも友人の気持ちもわかるので、「お願い!お願い!」を連発し、なんとか一緒に食べてもらえることに。

手前のケーキがホテルモスクヴァ名物の「モスクヴァシュニット」。
カスタードバタークリームにフルーツが絶妙で本当に美味しいケーキ。
これを自分で作りたくて、味を研究していますが同じ味は絶対に出せない・・・・。
レシピも非公開だし、なんとか自分で再現できるよう食べて味を覚えるしかない。


と、こんな感じで、お茶しつつ半分お勉強。

そしてついさっきまで「勿体ない!」を連発していた友人もケーキを前にはしゃぎだしケーキのお写真ぱしゃぱしゃ撮り、「私の写真も撮ってー。」と私にカメラを渡し、「一緒に撮ってもらいましょー。」とスタッフさんにカメラを渡し、そしてケーキをパクつく私を何枚も激写。
また私の不細工な写真をSNSにアップする気だな・・・・(;・∀・)

なんだかんだ言いつつ、楽しむ時はめいっぱい楽しむ!というスタイルの友人。
結局二人でわーきゃー言いながら楽しいお茶タイムに。

こういう所が大好きだし、だからこそお互い本音で話せるので、友人も私に「勿体ない!駄目よ!」とか注意してくれるし、私もそれに対してあれこれ自分の意見をちゃんと言えるのです。

楽しんでくれている姿にちょっと安心しつつ、嬉しくなり、友人がご機嫌なうちにどさくさに紛れ息子さんにもお礼しちゃおうとこっそりケーキのテイクアウトをスタッフさんにお願い。

別れ際に「これ〇〇にお土産!あ、勿体ないは禁止だよ。すっごく美味しかったから私達だけじゃなくて〇〇にも食べて欲しいの。それが私の幸せなんだよ、わかるでしょ?」とケーキの箱を渡したら、「あなたの気持ちはわかったわ!ありがとう!〇〇も喜ぶわ♪」と受け取ってくれて、いっぱいハグしてくれて、ブチューっと頬に熱烈なキスもしてくれました。

そんなこんなあり、「また明日ね!」と友人をバスセンター近くで見送り、即タクシーを捕まえ、スクエアナインに戻り、慌ただしくお風呂に入り身支度。

この日一緒に演奏会に行くNちゃんと演奏会前に一緒にお茶することになっていました。

待ち合わせはホテルのロビー。
1月にお仕事で日本に来ていたNちゃん、ひと月ぶりの再会♪
お茶しながらお土産の交換したり、近況報告したり、あれこれお喋り。
Nちゃんに「沢山作ってね♪」とセルビア料理の本をプレゼントしてもらいました。

「せっかくだからサイン書いてー。」と言ったら「ここ見てみて。」とNちゃん。
中扉を開いたら私の名前とセルビア語のメッセージ、そしてNちゃんのサインが既に書いてありました。
わーい、すっごく嬉しい!(*^。^*) Nちゃん、ありがとう♪

演奏会のチケット代を支払おうとしたら「これは私からのプレゼント!セルビアまで来てくれたのがすっごく嬉しいの。一緒に行けるの楽しみにしてたの!」とのこと。
嬉しすぎてちょっと泣きそうでした・・・。

ホテルはホールの2軒隣りだったので、開演時間ギリギリまでお茶し、直前にホールへ移動。

ネマニャ君の演奏会は初めてというNちゃん、楽し過ぎるDoubleの演奏会に大感動したご様子。終始ニコニコで、ニシュカ・バニャではノリノリでクセニヤさんの歌声に合わせて一緒に歌っていました(笑)

終演後も「ネマニャに会ってみたいけど、演奏会後で疲れているだろうから帰ったほうが良いよね?」ととても気遣い屋さんなNちゃん。

「でもNちゃんせっかく来たから、お邪魔しないように少しだけ挨拶して帰ろうよ。」と提案し、一緒にネマニャ君にご挨拶。

「すっごく楽しかった!今度はうちのママも連れて来たい!」とNちゃん。
私もNちゃんと一緒ですっごく楽しかった!本当に色々ありがとう!

Nちゃんとも沢山ハグしまくってお別れ。

と書きつつ、ついこの前もお仕事で日本に来たので会えたし、夏にもまた来るので会えるのです。
Nちゃんの彼氏さんは日本の方なので、いつも会うときは一緒に来てくれるのですが、彼氏さんがドン引きしちゃうくらいハグしまくる私達(笑)
本当に大好きな友達♪

こんな感じで過ごしたセルビア滞在3日目。

日本にいると日々慌ただし過ぎて、人との繋がりとかも正直あまり感じる暇さえないのですが、セルビアにいると色々感じたり、考えたり、友人の存在の有難さとか大切さとかよくわかるような気がします。

「セルビア時間」って言葉があるくらい、時間がゆっくり流れているような気がして、命の洗濯ができる感じです。

でも私の忙しない性格だとセルビアに住むのは厳しいのだろうな(苦笑)


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