"" WINTER SOLSTICE FESTIVAL ♪|ネマニャの音に恋してる ♪ ネマニャの音に恋してる ♪: WINTER SOLSTICE FESTIVAL ♪

2014/07/01

WINTER SOLSTICE FESTIVAL ♪



6月20日にメルボルンの郊外・モーニントンで行われたネマニャ君の演奏会を聞いてきました。



メルボルンのリサイタルセンターでの演奏会が先に発表され、1公演のためにオーストラリアに行くかどうか迷っていたところ、こちらの演奏会の概要が発表されたので、即座に航空券を手配する事に♪

チケットはモーニントンの書店での発売だったので、Facebook を通じてメッセージを送ってみたら「改めてメールしますね。」と返信が来ました。

しばらくしてから「あなたのチケットは主催のペニンシュラ・ミュージック・ソサエティのスタッフにお願いしておいたから、当日会場のドアで受け取ってね。」とメールが来ました。
わーい(*´▽`*) ありがとうございます♪ 

数日後ソサエティのスタッフだというドリーンさんから「会えるのを楽しみにしているわ!」とメールが送られてきました。
無事にチケット取れた~と喜んでいたら、数日後ソサエティの別なスタッフの方からメールが。「実は内容が変更になって・・・・・。」との事。

何!!!!変更???(; ・`д・´) 

ビックリしながらメールを読んだら「変更になってしまったのですが、とってもエキサイティングで素晴らしい経験ができるワンダフルな機会を提供するわ!ネマニャ・ラドゥロヴィチといって、つい最近グラモフォンと契約した素晴らしいヴァイオリニストが来ることになったのよ!彼は世界的な大スターでグラモフォンと契約し、パリのサル・ガヴォーを満員にしたのよ。だから是非来てね。」との事。

どうやら企画した当初は全く違うプログラムだったらしいので、話がすれ違ってしまったらしい。
ドリーンさんには「ネマニャの大ファンなので、良い席をお願いしまーす。」なんて図々しくお願い済みだったんですけど、えへへ(;・∀・)

「大丈夫です。もちろんネマニャが出るって知ってます。そのために日本から行くんです♪」とお返事を出して一件落着。


問題は会場がメルボルンから遠かった事・・・・。
事前に電車やバスの時刻表と路線図で確認しましたが、いい感じで遠かった・・・・。

とはいえ旅日記に書いた通り、何とか無事に到着できて一安心。

こちら会場。




シアターというより地域のコミュニティー・センターでしょうか。
こじんまりとした佇まいの建物でした。

会場の中に入りチケットを無事に受け取り、ロビーで開演を待つ事に。



モーニントン半島はワイナリーが多いのでこの日はワインと、同じくモーニントン半島のレッドヒルにあるチーズ屋さん「Red Hill Cheese」のチーズが一緒に振る舞われていました。
私も羊のチーズをいただきましたが、癖がなくマイルドでとっても美味しかったです♪

広いホールに簡易イスを置いた会場。席は自由席だったので、2列目の中央に座りました。


演奏会の詳細はこちらです。



Peninsula Music society
2014 Winter Solstice Festival

20 June 2014 7:30pm  Peninsula Community Theatre                      

Ensemble Liaison with Nemanja Radulović
'Gypsy Rondo'

Joseph Haydn- Piano Trio No.39 in G, Hob.XV/25, Gypsy Rondo
Paul Grabowsky - new work for clarinet,cello and piano(world premiere)
Aram Khachaturian - Trio in G minor for violin, clarinet & piano

interval

John Williams - Theme from Schindler's List
Gabriel Faure - Après un rêve
Claude Debussy- Beau Soir
Edvard Grieg-In the Hall of the Mountain King(from Peer Gynt)
Manuel de Falla-Ritual Fire Dance
Nicolò Paganini-Cantabile Op.17 for Violin and Piano
Nicolò Paganini/Aleksandar Sedlar-Paganini Caprice
Aleksandar Sedlar - Round Dance (Kolo)
Vittorio Monti - Czardas


プログラムは事前に発表されたものから変更になって曲数が増えていました♪
カンタービレとカプリースも追加されていました、嬉しい(*´▽`*)


そして肝心の演奏が、いつも同じ事しか言えないけれど、素晴らしすぎた・・・・・。

リエゾンの皆様とはとっても仲良しなネマニャ君。
過去に1度共演されているとはいえ、今回も数日程度のリハだったでしょうに、見事なまでの息の合いっぷり。
何年も一緒に演奏しているかのようで、ネマニャ君がリエゾンの4人目のメンバーさんの様でした。

ハイドン、本当に美しかった・・・・。ハチャトゥリアンもどこかエキゾチックで不思議な美しさに満ちていました。
シンドラーとフォーレの美しさにはただただ涙しました。
ネマニャ君もいつもの様に天を仰ぎ、気持ちの心のこもった本当に素晴らしい演奏でした。

ドビュッシーでは出番のないネマニャ君。
同じく出番のないスヴェトラナさんが座っていらした椅子の横に自分もちょこんと座って、スヴェトラナさんの肩を抱き、二人とも瞳を閉じてティモシーさんとデイビットさんの演奏に聴き入っていらっしゃいました。
そのお二人のお姿が本当に絵になって美しかったです。

その後のグリーグ。これがもう凄すぎて、楽しすぎて、シンドラーで涙した後なのに、めちゃめちゃ楽しくって笑いました。
ネマニャ君が弾く「山の魔王の宮殿にて」。
これを想像してもらうだけで、どれだけ凄くって面白い演奏だったかわかってもらえると思うのですが、更にデイビットさんと二人で茶目っ気たっぷりに振る舞っていた姿には会場中から笑い声が上がるほど。
本当に楽しくって素敵でカッコいい演奏でした!
今思い出してもあれは本当に凄かった!

そしてファリャに続くという選曲のカッコよさに痺れ、カンタービレの美しさにウットリし、怒涛のカプリース(これがいつも以上に凄すぎた!あの超高速パッセージって何?あのpが50個くらいついてそうな今にも消え入りそうなのに美しく耳に残る音は何?この人凄すぎるわと更に驚愕したワタシ・・・・)に度肝を抜かれた観客の方々が、演奏会が終わっていないのに大拍手・大歓声でスタンディング・オベーションしてしまい、ネマニャ君に「あと2曲ありますよ。」と言われてしまうという・・・・。

そしてセドラーさんのコロ(大好き!出来れば全曲聴きたかった・・・・)と、モンティのチャルダッシュという夢のようなプログラム。
コロは相変わらず楽しいし、チャルダッシュの耽美的な美しさはもう言葉にならず・・・・。

あまりにも素敵で凄すぎて美しすぎて、泣いたり笑ったり、感情の総てを揺さぶられるような素晴らしい演奏会でした!

そして演奏中とにかく楽しそうに幸せそうに、終始笑顔だったネマニャ君。
あまりに凄すぎて「この人って何????もう意味わからん!!!!」という感じ。

聴くたびに毎回新しい顔を見せてくれて、毎回驚かせてくれて、そしてこの上なく幸せにしてくれるネマニャ君。
本当に心の底から「私はネマニャ・ラドゥロヴィチに出会えて本当に幸せだー!ネマニャ君ありがとう!!!!」と思いました。

そしてアンサンブル・リエゾンの皆様、素敵な演奏を本当にありがとうございました!!!


そんな演奏で観客全員の心をがっちり掴んだ皆様。
アンコールではハチャトゥリアンの剣の舞をご披露♪これも凄かったな・・・・・。
そして満足しきった観客の皆様が「さー、帰ろう。」と席を立ち始めた瞬間に再び舞台に現れたネマニャ君。「もう1曲やろうかと思ったんだけど、皆もう帰っちゃうの?」と一言。
そしてここで再度セドラーさんのコロをご披露。
最後の最後まで素敵な演奏で魅せてくれました♪


はー、凄かった。素敵だったー。遠かったけれど来て良かった♪
と余韻に浸りつつ、時計を見ると既に21時40分。
いかん、終バスの時間が・・・・( ̄▽ ̄)

来た時と同じくバスでフランクストン駅まで行き、そこから電車でメルボルンに帰らねば。
最悪タクシーを呼ぼうと事前に地元のタクシー会社の配車アプリをアイフォンに仕込むも、なんと圏外だったんですよね、どれだけ田舎・・・・。

周囲には店1軒無いし、駅まで歩ける距離ではなし。しかも街灯もなく周囲は真っ暗、当然道もわからず。
ここで終バスを逃してしまうと野垂れ死にしてしまう・・・・。

素敵な演奏の感想をネマニャ君やリエゾンの皆様にお伝えしたいところでしたが、生きてメルボルンに帰るのが先!
という訳で、日本から持参した皆様へのお土産は「これ渡しといてくださーい。」とお預けし、会場をあとにする事に。

ここで素敵なマダムに「あなたが日本から来た子ね?来てくれてありがとう!」と声をかけられました。アジア人が一人しかいなかったのですぐわかったらしい。
この方がチケットを取ってくださったドリーンさんでした。
「ありがとうございました!とっても素敵な演奏会で来て良かったです~。」とご挨拶しお別れ。
お世話になりました♪

そしてバス停までダッシュ。最終バスは21時54分。そもそも1時間に1本しかない路線だったのですが。
それにしても真っ暗だなー。本当にバス来るのかなーと不安になった頃、遥か向こうに小さな明かりが。あ、バスが来るっぽい。


イタリアで最終バスにアピールするも無視され、置いてけぼりにされた苦い記憶がここで蘇る・・・・。
こんなとこで置いていかれたら、本当にシャレにならないので、大きく手を振り全身で「乗りまーす。」アピールをしたらバスが停まってくれました♪

無事に乗車し一安心。
でもお客さんは誰もいないし、バスの中も薄暗い・・・・。


街灯もない真っ暗な道をひたすら走り、約30分でフランクストン駅に到着。

そしてここで電車に乗り換え。ここも人いないなー。


しかしこの電車。金曜の夜ということもあってか、メルボルン市内に近づけば近づくほど、どんどん乗車してくる方々がほぼ酔っ払い。
有人駅のホームには必ず警官が待機し、電車が到着する度に未成年の飲酒者がいないかチェック。同じ車両でお酒を取り上げられていた人が何人かいました。

そして毎度の事ながら絡まれやすいちっこいアジア人。
泥酔のギャル集団に絡まれ、ハイタッチを要求される(意味不明・・・・)も無視していたら「何なのよー。このクソ女!」的な悪口を英語でバーッと言われ「英語わかんないのー?」と絡まれたので、頭に来てテキトーなセルビア語で言い返してやったら、スゴスゴ退散して行きました。
えへへ、勝った( ̄ー ̄)

そんなこんなで約1時間でフリンダース・ストリート駅に到着。
ここで乗り換えてフラッグスタッフ駅へ行き、駅から歩いてホテルまで戻りました。

遠くてちょっと大変だったけど、本当に素敵な演奏を聴けたので良かった。
本当に幸せな気分になれた演奏会でした♪



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