只今公開中の映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」。
エミール・クストリッツァ監督、待望の新作です。
ご自身はサラエヴォご出身ですが、セルビアを好きな方にお会いすると、大体皆さんセルビアを好きになったきっかけが「ジョコヴィッチ(テニス)好き」か「クストリッツァ(映画)好き」と言われる事が多いです。
(残念ながら「ネマニャ君を好きでセルビアに興味を持ちましたー。」って方には、まだお目にかかったことが無い・・・。)
それくらい日本にもファンの方が多いクストリッツァ監督。
先日ご自身のバンドを率いて来日された時も、私の周囲のセルビア好きの方々は殆ど聴きに行っていました(私はネマニャ君の演奏会と被ってしまったので行けず・・・(/ω\))
クストリッツァ監督が主催される映画祭や音楽祭にゲストとして何度かご出演されているネマニャ君。
監督のバンド「ノー・スモーキング・オーケストラ」とご共演されたこともあります。
この目を疑った夢のご共演の動画はこちら。
2015年のボリショイ・フェスティバルの際の映像です。
そんな監督の新作。ネマニャ君もヴァイオリンの演奏でご参加されています。
以前ネマニャ君と雑談した際にこの映画の話になり、いち早くご覧になられたとのことなので感想を聞いてみたところ「とてもロマンティックな映画だよ。でも僕には少し辛いものもあった・・・・わかるでしょ?」と言われました。
私は個人的に紛争などのお話はあまりにデリケートな問題なので、それとネマニャ君の音楽性を結びつけるのは好きではなく、子供の頃のお話などしてくださった時も、あえてその話題には触れずにきました。
それゆえにその一言には胸を締め付けられるようでした。
今回の映画も監督の行き場の無い怒りや、虚しさ、哀しさ、人間の愚かさなどを感じつつ、それでもどのような状況に置いても前を向いて強く生き抜く力や、人間の逞しさ、愛の尊さなどを感じました。
とても悲惨な状況をどこかユーモラスに訴える作品。
救いようの無いラストすら、美しい祈りに思える素晴らしい作品です。
そして全編通して、作中の音楽が素晴らし過ぎます!
サントラ発売して欲しい!
私ももう一度観に行きたいくらい素晴らしい作品。
上映している映画館は少ないのですが、是非皆様にもご覧になっていただきたいです。
(ちなみにエンドロールでネマニャ君のお名前も流れます♪)
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