8月31日にオランダのアムステルダムで行われた演奏会の感想です。
演奏会の詳細はこちら。
31august 2017 8:00 PMー10:10PM
Main Hall Het Concertgebouw
Radio Filharmonisch Orkest
Antony Hermus - conductor
Nemanja Radulović - violin
Karin Strobos - mezzo-soprano
PROGRAMME
Copland - Fanfare for the Common Man
Roukens - Chase (In opdracht van Koninklijk Concertgebouworkest)
Mozart - Ouverture (uit 'La clemenza di Tito', KV 621)
Mozart - Parto, parto (uit 'La clemenza di Tito', KV 621)
Rossini - Ouverture (uit 'Il barbiere di Siviglia')
Rossini - Aria 'Una voce poco fa' (uit 'Il barbiere di Siviglia')
Sjostakovitsj - The Gadfly, op. 97a
Tsjaikovski - Russische dans (uit 'Het zwanenmeer', op. 20)
R. Strauss - Till Eulenspiegels lustige Streiche, op. 28
Falla/Burgers - Tweede suite (uit 'El sombrero de tres picos')
Bizet - Près des remparts de Séville [Seguidilla] (uit 'Carmen')
Bizet - Danse bohème (uit 'Carmen')
Ravel - Tzigane, rapsodie de concert
Márquez - Danzón 2
Bizet - Ouverture 'Les Toréadors' (uit 'Carmen') (encore)
憧れのコンセルトヘボウにネマニャ君が立つということで、ご出演が発表されたのと同時に購入したチケット。
この日を楽しみにしてきました。
演奏会は20時から。
5分ほど前に会場に到着したらホワイエの一角で目を疑う光景が!
New CD「チャイコフスキー」が先行発売!!!
一瞬この目を疑い、「えっ?これ売り物???売ってるの????」と理解できず・・・。
1枚18ユーロって書いてありました。
販売しているのですね・・・・。夢の様だ。
という訳で、とりあえず4枚買ってみました。
現金を持っていたら全部買い占めたかったくらい。
興奮し過ぎて演奏会に来た事すら忘れ、今すぐ日本に帰ってCDを聴きたい衝動に駆られました。
どうしてCDプレーヤーを持ってこなかったのか・・・。
痛恨のミス・・・・(涙)
当日のパンフレット。
開演前。
さすがにゴージャスなコンセルトヘボウさん。
ところがこちらのホール、ステージの高さが今まで見たことがないくらい高かった。
大人の身長ほどの高さがありました。
そして私の座席は座席表で確認して前から4列目を購入したにも関わらず、前3列が無かった・・・。
座席が扇形のようになっていたので、私が座っていたエリアは4列目が最前列になっていました。
大人の身長ほどのステージ。そして最前列。
普通に座って聴くと、ステージの壁しか見えないという状態。
ひたすら壁を見ながら聴くというのも変だと思い、頑張って見上げると、指揮者さんとオーケストラの前列が辛うじて見えましたが、かなり見上げないと見えないので、首が痛かった・・・。
完全に座席選択ミス。バルコンとかにすれば良かった・・・。
そんな感じの演奏会でしたが、プログラムはとっても良くて、玉手箱みたいでした。
ワクワクしながら聴きました。
メゾソプラノのカリン・ストローボスさん、とっても素敵でした。
ロッシーニも素敵だったし、なんといってもカルメン!
チャーミングで蠱惑的で美しくて素晴らしかった!
喉も楽器の一つですね。どうすればあんな風に歌えるのか。
同じ人間とは思えません・・・
ショスタコーヴィチのロマンス。夢みたいに美しかったです。
ネマニャ君の手首の使い方、本当に柔らかくて美しかった・・・。
チャイコフスキーのダンス・リュス。
美しくて情緒的で切なくて激しくて、ネマニャ君の奏でる音は本当に魅力的です。
ラヴェルのツィガーヌ。リズムを大きく揺らして、会場の空気も自由自在に揺らして。
ヴァイオリンを奏でるというより、身体中から溢れる音がヴァイオリンに憑依しているよう。この人は天性の音楽家なのだなーと改めて実感するような演奏でした。
座席のせいかヴァイオリンがいつもより鳴っていないような気が実は少しだけしたのですが、聴いているうちにすっかり世界観に魅了され、気にならなくなりました。
現実味があまりなくて、夢を見ていたようなひと時でした。
個人的にはマルケスのダンソンが聴けたのも嬉しかった!
この曲を聴くと気分が高揚します!
このような感じで色々な小作品を沢山聴くことができる演奏会も楽しいですね。
とても贅沢な気分になれた演奏会でした。
そしてこちらの演奏会。
翌々日にオランダのラジオで放送されたのですが、皆様聴かれたでしょうか。
恐らく聴かれた方はビックリされたと思います。
私も帰国後リピートで聴いたのですが、「・・・・・えっ?嘘でしょ?まさか!」と驚きました。
このラジオ放送、当日の演奏曲と併せて数曲異なる曲も流しているのですが、その中の1曲としてネマニャ君の新譜「チャイコフスキー」より「ロココ・ヴァリエーション」をフルで流しています。
最初普通に聴きながら「・・・・・あれ?なんでロココ?どうしてダンス・リュスが流れないの???」と思い、ミュージックリストを確認したら、何故か当日演奏したダンス・リュスがお蔵入りになり、代わりにロココになっていたという・・・。
完全なフライング・・・・こんな事ってあるのですね。
まあ会場でもCDを販売していたくらいだからオランダ的にはOKなのかな?
これ気づいた時にうわーってなり、これはブログに書いて皆様にお知らせすべきか!と思ったのですが、きっと中にはCDリリースを楽しみにされ「私はiTunesの先行リリースも聴きません!リリースまで我慢します!」って方もいらっしゃると思ったので、こんな所でこっそり書いてみました。
我慢できません!1日でも早く聴きたいです!って方はこちらのラジオのリピートで是非どうぞ。
そんな演奏会。
この夏コンセルトヘボウで行われた一連の演奏会シリーズのラストを飾るコンサートだったようで、この日終演後には出演者の方と聴衆の方々が出席するパーティーが行われました。
チケットを持っていれば全員参加できたのですが、私はこういった華やかな席は苦手なので、ネマニャ君にご挨拶だけして帰ることに。
その際にサインを求めに並んでいたファンの方々に声をかけていただいたのですが、なんとそれがセルビアの方々。
嬉しくなってセルビア語でご挨拶したら、「セルビア語話せるの?!凄い!」と大ウケされたので、いつものことながら調子にのって「セルビアに何回か行ったし、セルビア料理も作れるんだよー。」と話してみたら、大喜びされすっかり仲良くなったのでした。
3人ともとっても綺麗なセルビア美人。その中のお一人はネマニャ君と同じくニシュのご出身。
今はそれぞれオランダとドイツに住んでいて「ネマニャがアムステルダムに来るって言うから駆けつけたのよ!」とのこと。皆さんご主人様もご一緒だったので、それぞれ紹介していただきました。
6人全員に言われたのは「ネマニャの演奏会のためだけにオランダに来たの?クレイジーだね!」でした・・・・。
一人で若干寂しいなぁと思っていたのですが、皆様と色々お喋りできて、FBのお友達にもなっていただき楽しいひと時でした。
また演奏会で会えたらいいなー(*´▽`*)
そんな感じで6名+私でキャッキャ言いながらネマニャ君のところへ行ってご挨拶。
購入したばかりのCDにサインを頂いたらセルビア語のメッセージ入りになっていました。わーい、ネマニャ君、ありがとう♪
すっかりご機嫌になり、歩いてホテルへ帰りました。
楽しい演奏会でした。
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