毎回時差があり過ぎる当ブログ。
今更ながら6月の台中公演の感想など。
小提琴/拉杜洛維奇(Nemanja Radulović)、馮塔納羅沙(Guillaume Fontanarosa)、德索斯(Frederic Dessus)
中提琴/伊絲托敏(Katerina Istomin )
大提琴/碧哈涅(Anne Biragnet)
低音提琴/馬勒努西(Nathanael Malnoury )
日期:2017. 06. 25 (日) 14:30
地點:臺中國家歌劇院 中劇院
曲目:
克萊斯勒:《前奏曲與快板》 KREISLER: Prélude & Allegro
莫札特:《慢板與輪旋曲》 MOZART: Adagio & Rondo
巴哈:夏康舞曲 BACH: Chaconne
薩拉沙泰:《卡門幻想曲》選粹 SARASATE: Excerpts from Carmen
帕格尼尼:《如歌的樂曲》 PAGANINI: Cantabile
白里奧:《芭蕾情景》 BERIOT: Scènes de Ballet
庫斯圖里察、史帕拉瓦羅:這是男人的世界(選自電影《生命是個奇蹟》) KUSTURICA: It's a man's world
威廉斯:《辛德勒的名單》 WILLIAMS: Shindler’s List
蒙提:查爾達斯舞曲 MONTI: Csárdás
2011年、2012年に続いて3度目の台湾での演奏会は念願の台中公演。
2012年時の演奏会で当初発表されていた台中公演が直前で中止になった経緯があったため、今回の演奏会を楽しみにしていました。
演奏会場は臺中國家歌劇院(National Taichung Theater)
シアター内の中劇院での演奏でした。
階段を上がった2階が中ホール。
CD販売コーナーも設置されていました。
このパネルが素敵でした。
CDと共にパンフレットも販売中。
チケットはこちら。一般席はネットで販売されていたのですが、中央ブロックの前方のみ「視界良好席」という名のVIP席として別販売されていました。
通常のチケットより割高ですが、シアター内でのレストランでのミールクーポンもついていました。
私は主催者の方にお願いしてVIP席を手配していただき、事前にクレジットカードで決済。チケットは当日受付で受け取りました。
ステージ高はなく最前列と同フロア。そこから後列が少しずつ段差で高くなっている設計。どの座席からでも見やすいような造りになっていました。
開演は14時30分。
照明をギリギリまで落とした薄暗いステージに登場。
最初の一音から気持ちをぎゅーっと掴むような演奏で始まったクライスラー。
「台中で皆さんのために演奏できて嬉しいです。」という言葉と共に演奏されたモーツァルト。
シャコンヌの演奏の前にネマニャ君からメンバー紹介。
ギョームさんから順に名前を呼んでいき、何故かナタナエルさんの時だけ「Our Great Double Bass」との言葉と共にご紹介。
この言葉に嬉しそうな照れたような表情をしたナタナエルさんが印象的でした。
このメンバー紹介にネマニャ君のメンバーの皆様への感謝の気持ちが込められている気がして、ほっこりとした気分になりました。
毎回気持ちがこもった魂を削るような演奏のシャコンヌ。
この日の演奏も本当に美しく、静寂の中弓をゆっくり下していくそのひと時までも美しい余韻に包まれていて、色々なものが浄化されるような音でした。
会場中から一際大きな拍手が送られていました。
そして開演前はそれほど混み合っていなかったCD売り場。
この素敵な演奏を受けてか、休憩中にCDを購入する方々が殺到し混雑していました。
そういう光景を見ると無性に嬉しくなってしまいます。
後半はよりリラックスした雰囲気の中スタート。
ハバネラは毎回アンヌさんのチェロが素敵過ぎてウットリします。
カンタービレの曲紹介はカテリーナさんがご担当。
パガニーニを「エキサイティング」と表現した後で、茶目っ気たっぷりに「私達はもっとエキサイティングよ!」ととっても素敵な笑顔で一言。
カテリーナさん・・・・大好き!と思った瞬間でした。
べリオを紹介したのはギョームさん。途中でちょっと間違えちゃったみたいでネマニャ君から「違うよー。」とツッコミが。
それにあれっ?違った?というお顔をしながら「No?」と聞くギョームさん。
お二人ならではの兄弟感たっぷりの絡みが素敵だったひとコマ。
この曲のネマニャ君の音を聴いていると、「ヴァイオリンが唄うってこういう事を言うのだなー。」としみじみ思ってしまいます。
弾いているというより、自分の身体から溢れ出る音をそのまま投影しているみたい。
これだけ自由に言葉を紡ぐような音を出せるって本当に凄いなと毎回感動します。
フレデリックさんは曲紹介するよう促され「I don't speak English!」と辞退(笑)したので、ナタナエルさんの番に。
「ネマニャが生まれた同じセルビア」とオボ・イエ・ムシュキ・スヴェツをご紹介。
外連味たっぷりな前半から、ネマニャ君の異常な速さに圧倒を通り越してなんだか笑いがこみ上げてくるような後半まで。
まさにライフ・イズ・ミラクルな世界を堪能しました。
毎回泣いてしまうシンドラーのリストのテーマ。
今日こそは泣かずにきちんと見届けたいと毎回思うけれど、それでもいつもイントロのメロディーだけで涙が溢れてしまいます。
この曲に関しては思い入れが強過ぎて、様々な想い出があり過ぎて、聴いていてとても切なくて、色々な場面のネマニャ君を思い出します。
あの時の表情、あの時の言葉、ああだったな、こうだったなとあれこれ思い返しては、辛かったり、切なかったり、悲しかったりを思い出します。
そんな思いと共に、それでも今こうして強くしなやかに前だけ向いているネマニャ君の姿を見て、どこかホッとしたり、嬉しくなったり、頼もしく思ったり。
私にとっては想い出の一曲です。とても大切な一曲です。
一旦ステージ裏に下がったネマニャ君。
「ネマニャを待つ間に」とアンヌさんがチャルダッシュをご紹介。
本編ラストを締めくくるに相応しい圧巻の演奏でした。
ノリが良いというか、感情表現がとても豊かな台湾の聴衆の皆様。
曲が進むにつれ、拍手が次第に大きくなり、大きな歓声が上がり、終盤は嬌声にも似た声があちらこちらから上がっていました。
私の隣の席の方も後半は曲が終わる度に「Woooooo!!!!」「Wow!!!!!」と大騒ぎでした。
会場自体が演劇などが上演されそうなシアターだった事もあるのかもしれませんが、クラシックの演奏会とは思えないほどの大盛り上がり。
ソウル公演同様、聴く時はきちんと静かに聴く、演奏後はわーきゃー大盛り上がりといった感じ。
これぞTrillesの真骨頂発揮といったところかな。
ネマニャ君始め全員とても嬉しそうな満足そうな表情で声援に応えていらっしゃいました。
そんな盛り上がりにアンコールも大判振る舞い。
Pashona KoloにABBA。そして四季・夏・プレスト!
このアバにプレストの流れがもうドツボ過ぎて、嬉し過ぎて、自分の中で盛り上がりが最高潮だった瞬間です。
このアバにプレストの流れがもうドツボ過ぎて、嬉し過ぎて、自分の中で盛り上がりが最高潮だった瞬間です。
本編からアンコールまで、すべてがキラッキラの宝石が詰まった宝箱。
Trillesは最高!って毎回同じセリフを言っているけれど、もうそれしか言葉がありません。
最高に素敵で、最高に素晴らしくって、最高に美しくって、最高にカッコいい!
そんな最高・最上の演奏会。
終演後のサイン会はご覧の通りの大行列。
1階フロアを先頭に2階の階段をぐるりと囲んで長い長い列が。
サインに勤しむ皆様の後姿をパチリ。
凄い行列でした。
後ろから見てもフワフワなネマニャ君(笑)
私も列の後ろに並び皆様にささやかなお土産をお渡ししながらお別れのご挨拶をすることに。
アジアツアーの最後だから悲しくなっちゃうなぁなんて思っていたのですが、とっても素敵な演奏会だったので、すっかりテンションが上がってしまい、皆様にきゃっきゃしながらご挨拶。
いつも本当に優しいTrillesの皆様、色々気遣ってくださって、一緒にお写真も撮ってくださって、最後の最後まで本当に楽しいひと時でした。
Trilles大好き!いつも本当にありがとうございます♪
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