4月28日に行われたコペンハーゲンでの演奏会・第一夜。
詳細はこちら。
28 april 2016 20:00 Louisiana Museum Of Modern Art
Nemanja Radulović violin
Laure favre-Kahn piano
Program
Ernest Bloch Nigun
Edvard Grieg Sonate for violin og piano nr.3 c-mol op.45
César Franck Sonate for violin og piano A-dur
Charles Auguste de Bériot Scene de ballet
「世界一美しい美術館」と称されるルイジアナ美術館。
こちらの2015-2016のシリーズ・コンサートのプログラムにネマニャ君とスーザンさんのお名前を発見したのは昨年の2月。
ルイジアナ美術館での演奏会。これは絶対聴きに行きたい!
ところがこちらの演奏会、チケットはシリーズ・チケットの表示しかありませんでした。
主人の分も購入すると全部で16-17万円くらいのチケット代に・・・・・無理(涙)
シングル・チケットが購入できないか問い合わせしたところ、ご担当のLさんから「君、日本からこの演奏会に来るの?信じられない。」とのお返事が。
チケットの予約もできていないのに、既に美術館への行き方も調べていた私。
「そちらへの道順も調べてあります。ネマニャの演奏会で欧州にはよく行くので、フムレベック(美術館のある場所)も私にとっては遠い場所ではないです。もしシリーズチケットしか購入できないのであれば、一緒に行く家族に相談をしてみます。」と返信したところ「君が本当に日本から飛んでくるならチケットを手配してあげる。支払いもしなくて良いよ。だけど忘れないで。演奏会は2016年だからね!」とのこと。
やったー!チケット入手できそうだ!すぐに宿泊ホテルを予約。気が早い・・・・・。
「1年後なのは重々承知しております・・・・・。」と返信し、お支払いはさせていただきたい旨をお願いしたところ、「うちは250席しかない小さなホールだから、シングル・チケットは買えないんだ。でも君のチケットは僕が手配してあげる。何故なら君みたいな熱狂的な人を見つけたのが僕にとってはファンタスティックな出来事だからね!君はチケットを確保すべきだよ。」との嬉しいお返事。
良い方過ぎて涙が出る・・・・・・(/ω\)
昨年の6月に航空券を購入した際に「航空券買いましたー。」とご報告。
そして月日は流れ。
4月に入ってから「もうすぐ行きます。お会いできるのを楽しみにしています。」と再度ご報告。
とはいえ完全な口約束だったうえに、シリーズチケットも早々に完売していたので、本当にご用意していただけるのだろうか・・・・・・・と若干不安に。
久しぶりにスーザンさんにお会いしたかったので、もしチケットが無かったらお土産だけお渡しして帰ろうかなと思っていました。
と、考えていたら、残念なことにスーザンさんが演奏会をキャンセルされたことをドイツでネマニャ君から知らされました。
スーザンさん、お会いしたかった・・・・・・・(/ω\)
そしてピアニストはロールさんにご変更とのこと。
そのため事前に発表されたプログラムから大幅に変更されていました。
当初はチャイコフスキーやモーツァルト、ラヴェルだったのですが、上記のプログラムに。
ロールさんの演奏は以前パリで少しだけ聴いたことがあるのみ。
あとはNHKの録画とYou tubeでしかお会いできない遠い遠いご存在。
スーザンさんの事は本当に残念だけれど、ロールさんのピアノが聴けるのも嬉しい。
二ーグンが聴けるのも楽しみでした。
そして当日。コペンハーゲンから電車に乗り約3o分。
フムレベック駅に到着。
周囲に目立つ建物はない小さな駅。
駅前にはルイジアナ美術館への案内が出ていました。
住宅がぽつぽつ並ぶ道路を歩いていきます。
10分ほどで広めの駐車場が見えてきて、そしてその奥に入り口が。
到着。こちらが世界一美しいと謳われる「ルイジアナ近代美術館」です。
前日にLさんにご連絡したら「受付に封筒を預けてあるから。封筒に君の座席番号が書いてあるよ。到着したら電話でもメッセージでも頂戴。」とのお返事をいただいたので、まずは受付にお伺い。
名前を告げたところ、シート番号と私の名前が書かれた封筒をいただきました。
本当に嬉しい!演奏会楽しみ♪
演奏会に来た方は入場料無しで見学できるそうなので、少しだけ館内を見学。
事前に見たお写真から小さな美術館を想像していたのですが、左右に翼が広がるような設計をされているので、中はかなり広くて複雑。
室内に設置された飛び込み台。
ガラスを突き破り、本当に海の方へ飛び込めるみたいな感じ。
海に面した芝生のお庭。広大な敷地にアート作品が展示されていました。
釣り人発見。絵になるなー。
そうだ、Lさんにご挨拶しないと。
wifiを繋いでメッセージをお送りしようとしていたら、お庭の向こうからとても素敵なスーツを着こなしたロマンスグレーな紳士がにこやかな表情でこちらに歩いていらっしゃいました。
あっ!あの方はもしや・・・・・・・・。
「○○だね。よく来たね。」とお声をかけていただいたので、自己紹介しつつ主人のこともご紹介。
メールだけではどのような方かわからなかったのですが、こんなに素敵なおじ様だったとは!
「この度は本当にありがとうございます、何から何まですみません。」と、ぺこぺことお辞儀をしつつ、「これ宜しかったら皆様でどうぞ。」と日本から持参したお土産をお渡ししたら、「これはもしかして寿司かい?」なんて冗談を仰りながらウインクしてみせるLさん。
か、かっこいい・・・・・・・・。素敵すぎる・・・・・・。
「ここで開けても良い?」と仰るので「勿論!」とお答えしたら「僕いつも思うんだけど、日本のものって繊細だよね。この包みも素敵だね。」と仰りながら、丁寧に包装紙を開けるLさん。
私がお気に入りのお菓子を持参したのですが、「これは甘いものだね。コーヒーと一緒にいただかないとね。どうもありがとう!」と再度ウインク。
「それでは、また後で。演奏会もこの美術館も楽しんで!」と颯爽と去って行かれました。
これにはうちの主人も「・・・・・・・・かっこいいな、あの人!あの【寿司かい?】ってセリフ、すっごい洒落効いてるね!凄いな。かっこいいなー。」と惚れ惚れ。
本当にチャーミングで素敵な方でした。
演奏会は20時から。
広大かつ複雑な館内で「あれ?あれ?ここどこ?」と迷いつつ、やっと到着できたコンサートホール。本当に迷路みたいなんですもん。
真ん中の通路を挟んで左右に分かれた座席。
私と主人の席は右サイドで通路寄りの最前列でした。
ネマニャ君とロールさんの目の前。こんな良席を本当にありがとうございます(涙)
窓の外には海側の景色が見えていました。
珍しく譜面台が置かれたネマニャ君の立ち位置。
スーザンさんからロールさんにご変更になったのはほんの数日前とのこと。
急な変更だったことと、お忙しいスケジュールの中でロールさんとリハされるお時間もあまりなかったと思われるので、置かれていたのではないかなと。
とはいえ演奏中はほとんどご覧になっていないですけどね。
演奏開始時はまだ明るかったので、窓から夕焼けのような陽が差し込み、次第に薄暗くなっていく感じが幻想的。
二―グンにグリークのソナタ。You tubeで散々観た夢のプログラム。
これを生で聴ける日が来るなんて・・・・・・・。
と、感激しつつも、実はリュック紛失事件で数時間あちこち行かされ、気力も体力も消耗しきっていたので、集中して聴いているうちに若干具合が・・・・。
ネマニャ君も完全復活で、ロールさんも素敵で、素晴らしい演奏なのに、私自身の体調が悪いなんて(涙)
ちょっとクラッとして、視界がぼんやりし、ネマニャ君が二人いるみたいに見えていた・・・・・。
そもそも夢みたいな場所で夢みたいな演奏なので、あまり現実味がなかったんですよね。
加えて体調不良で、なんだかぽわぽわして本当に夢を見ていたような感じ。
あっという間に終わってしまった演奏会でした。
もっとじっくり聴きたかった・・・・・・。
明日は万全の体調で臨もうと決意。ホテルに戻って早く寝よう!
ネマニャ君もきっとお疲れだと思うので、ご挨拶はせずに帰ろうということになり、主人と一緒にLさんにご挨拶。
何から何まで色々お気遣いいただき、本当にありがとうございましたm(__)m
ご来場の皆様はほぼ全員自家用車らしく、徒歩で駅に向かったのは私と主人のみ。
夜のフムレベック駅。
乗客も少なく静かな車内。
ホテルに到着したのは23時過ぎ。
長い1日でした。
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