国立歌劇場のシンフォニー・コンサート・シリーズ。
詳細はこちら。
SINFONIEKONZERT
04.10.15 17:00 Opernhaus
Dirigentin: Karen Kamensek
Solist: Nemanja Radulović (Violine)
Niedersächsisches Staatsorchester Hannover
Samuel Barber Second Essay für Orchester Op. 17
Konzert für Violine und Orchester Op. 14
Antonín Dvořák Sinfonie Nr. 7 D-Moll Op. 70
2日連続の演奏会。この日の開演は17時。
日曜日ということもあってか、初日と異なり空席が目立っていました。
最前列には小学生くらいのお嬢さんとお父様らしい男性の2人しか座っていませんでした。
実は私の座席も最前列だったのですが、あまりの人の少なさに居た堪れなくなり、空いていた2列目に移動。
とはいえこの2列目も座っている方は少なかったので、左右も前も殆ど人がいなくて、演奏会場を貸し切っているようでした。
ネマニャ君の演奏を独り占めしているような、とても贅沢な空間。
この日のバーバーのヴァイオリン・コンチェルトも本当に素晴らしい演奏でした。
第一楽章も第二楽章もとても美しかったけれど、やはり第三楽章が圧巻。
とにかく速いです。他の演奏家の方のCDで聴いたり、You tube で演奏を観たりしていますが、あれだけ速いテンポは聴いたことがないです。
それでいて全く崩壊することもなく、一音一音が本当にクリアで、信じられないくらい正確。
目の前で起こっていることが信じられなくて、夢を見ているような現実の出来事ではないような感じがしました。
脚で小刻みにリズムを取り、身体全体を揺らしながら、楽しくて仕方ないといった感じに、歯を見せて笑いながら弾いていたネマニャ君。
本当に音楽(音を楽しむ)を体現している人。とにかく凄い人。
ネマニャ君の演奏は感情の総てを揺さぶります。
幸せな気分になったり、楽しくなったり、どこか悲しくなったり、切なくなったり。
演奏を聴きながら「生まれ変わってもまた出逢いたいなぁ。ネマニャ君がまたヴァイオリニストとして生まれてきますように。またこの演奏を聴けますように。」と、そんな事を考えてちょっと感傷的になっていました。
ドイツの演奏会は特にご年配の方々が多いので、ステージにネマニャ君が現れた瞬間は、衣装や膝までのロングブーツや、あの髪型に驚かれるようなのですが、演奏が進むにつれ、溜息や驚いたような声が聞こえてきて、最後には「ブラヴォー!!!」という声が飛び交うのが毎回お約束。
空席が目立った会場でしたが、この日も終了時には「ブラヴォー!!!!」と歓声が上がっていました。
笑顔で嬉しそうにカーテンコールに応えていたネマニャ君。
アンコールには前日と同じくパガニーニのCaprice24/5 をご披露。
このセドラーさんのアレンジ、いつも思うけれど本当に神がかってる!
もう何度も聴いているのに、初めて聴く演奏家さんみたいでした。
毎回違う顔を見せてくださるので、いつも驚かされてばかりです。
あまりに凄すぎる演奏に人見知りならぬネマニャ君見知り状態になってしまったワタシ。
なんだか気軽に世間話なんて申し訳ない気がする。。。。。。
関係者の方に「一緒にネマニャのところに行きましょう。」と誘っていただいたのですが、今回はご遠慮させていただき、疲れも残っていたので交響曲もパスしてホテルへ戻ることに。
演奏会のあとはいつもそうなのですが、テンションが上がり過ぎて、興奮し過ぎて、この日の夜はほとんど眠ることができませんでした。
深夜お腹が空いたので、ホテルのルームサービスをお願いしました。
ワイルド・マッシュルームのラヴィオリ。これがなかなか美味しかった♪
こんな感じで結局ろくに眠れずに朝になってしまいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿