Meine Musik SAISON 2015/16 ♪

10月6日、ドイツのシュトゥッガルトにて行われた演奏会を聴いてきました。

詳細はこちら。

06. OKTOBER 2015 20:00 Liederhalle Beethovensaal 

Mozart Violinkonzert Nr. 3
Mahler Sinfonie Nr. 5 

Violine: Nemanja Radulović 
Dirigent: Dan Ettinger
Stuttgarter philharmoniker

シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、2015/2016シーズンの定期演奏会シリーズ「マイ・ミュージック」の第一回目にネマニャ君がソリストとしてご登場。
会場はシュトゥッガルト・リーダーハレの大ホールであるベートーヴェン・ザール。

2015シーズンより同オケの音楽監督に就任されたダン・エッティンガーさん。

今シーズンの定期、最初の演奏会ということで注目度が高かったのか、約2200席という大きな会場にもかかわらず、満員御礼に近くホワイエも大混雑していました。

ここ数年のネマニャ君の演奏会プログラムではお目にかかったことがない、モーツァルトのヴァイオリン・コンチェルト。

モーツァルトで好きなのは「魔笛」のみ。

それ以外の曲は普段聴く事はまずない（私にはモーツァルトはキラキラ過ぎます・・・・・）ので、事前にコンチェルトの予習をしましたが、「やっぱりキラキラだな。。。。。これをネマニャ君はどういう解釈で弾くのかな・・・・・。」と、楽しみと期待と、でも出来ればチャイコンかハチャトゥリアンの方が聴きたかったなぁなどと考えていました。

ダン・エッティンガーさんも楽しみ。東フィルで日本にいらっしゃる事も多いと思うのですが、私はこの日が初めてでした。

そしてなんといってもこの日は交響曲がマラ5！（贅沢を言えば9番が良かったけれど。）

そしてそして何より楽しみだったのが、恐らくアンコールに弾くであろうスペシャル・プログラム。

と、期待に満ち溢れていた演奏会。

ネマニャ君はハノーファーと同じお衣装でにこやかにご登場。

ダン・エッティンガーさんは指揮台の上に置かれた椅子に座っての指揮でした。

初めて聴いたネマニャ君のモーツァルトのコンチェルト。

やはり私にはキラキラ過ぎるなぁ・・・・・と感じながらも、そのモーツァルト特有の甘さの中にも、どこか憂いを帯びた音だったり、切なさを感じるような音だっったり、柔らかな明暗があるような演奏でした。

なんだか良い意味で「興味深くて面白いモーツァルト」でした。

ご本人にも感想を聞かれ、「Interesting だった！」とお答えしたくらい。。。。

もう少し上手な表現で感想を言えるようになりたい・・・・・。

普段はハラハラしたり、ドキドキしたり、心臓がギューッと痛くなったりする感じで、どこか緊張して聴く事が多いのですが、この日はとっても平和に聴けた感じ。

私はもう少し感情が揺さぶられるような音楽がやっぱり好きかなーと思ったりしました。

そしてアンコールはチャイコフスキー「スワン・レイク」より「ダンス・リュス」。（事前にネタバレしていましたが。。。。。）

ネマニャ君が弾く「ダンス・リュス」が何より好きな私。

この曲を弾くネマニャ君は涙が出るほど本当に美しいです。

美しくて切なくて激しくって、スワン・レイクとは思えない演奏なのに、でもどこまでもチャイコフスキーという、本当に素敵過ぎる演奏！！！

ネマニャ君、ダン・エッティンガーさん、そしてオケの皆様。

素敵な演奏をありがとうございました。幸せ過ぎました。。。。。

ネマニャ君の演奏を聴くと「あー、この音だけ耳に残したい。この後何も聴きたくないなー。」と思ってしまって、交響曲はパスしたいな。。。。と思う事が多いのですが、マーラーは特別。

久しぶりに聴いた5番に圧倒され、集中して聴いたせいか体力を消耗し、茫然自失状態。

ネマニャ君の演奏もそうだけれど、あまりに凄過ぎる演奏だと口がポカーンと開いた状態で聴いてしまいます。

あれを1時間強、凄まじいまでの集中力で演奏するオケの皆様と指揮者さんって本当に凄い存在です・・・・・・。

ちなみにネマニャ君と終演後に偶然お逢いしたのですが、あまりにも私がぽかん顔で聴いていたせいか「ハノーファーでもシュトゥッガルトでもステージから見えてたよ。あはは～。」と笑われてしまいました。。。。。。次から口はちゃんと閉じておこう。。。。。