土日に行われた読売日本交響楽団のマチネ―にネマニャ君がソリストとして登場しました。
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第198回 土曜マチネー 2017年6月17日(土) 14時開演
第198回 日曜マチネー 2017年6月18日(日) 14時開演
会場 東京芸術劇場コンサートホール
指揮=シモーネ・ヤング
ヴァイオリン=ネマニャ・ラドゥロヴィチ
読売日本交響楽団
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
楽しみにしていた読響のマチネ―。
17日(土)はお世話になっている先生のおかげでリハーサルも見学できました。
最初はブラームスのリハ。
英語で細かい指示を出しながら、丁寧に何度も音を構築されていました。
「父が子供に、祖父が孫に、「大丈夫?」と語りかけるような優しさをイメージして音を出して。」など詩的な表現で指示出しされていらっしゃいました。
とても興味深いリハでした。
次いでブルッフ。気になっていると思われるフレーズのみ簡単に浚うようなリハでした。既にある程度イメージも音も出来上がっているようで、あとは本番を待つのみといった感じであっさりと終わってしまいました。
開演時間は14時。S席&C席完売で、残っていたのは3階席の一部のみ。
9割ほどの入りだったかと思われます。
この日はすべてが素晴らしく、最高の演奏会でした!
指揮のシモーネ・ヤングさんがなんといっても素晴らしく、対する読響さんも素晴らしい音。コンマスの日下さんの流麗な音が際立っていました。
序曲も素敵。ブルッフも最高。ブラームスにはただ感動。
プログラム良し、指揮者良し、オケ良し、コンマス良し、ソリスト良し。
すべての条件が揃ったような最高のマチネ―。
ネマニャ君のブルッフも本当に素敵でした。
吐息みたいなピアニッシモがとても綺麗で、一音一音がキラキラしていました。
うっとりするくらい美しい音のソロ。端麗かつ快活なフィナーレ。
素晴らしかったです。
そしてアンコールはお馴染みのパガニーニ「Caprice 24/5」。
ここで小さなアクシデント。
演奏中にネマニャ君のふわふわの前髪に弓先が絡み、「Oops!」と言い一旦小休止。
弓を抜き再度演奏という極めて珍しい出来事。
インタビューなどで髪の毛のことについて聞かれる度に「演奏中に髪が弓に絡まって抜けなくなったことがある。」と何度か答えていらっしゃいますが、私が数年聴いてきた中では初めての出来事でした。
特にチャルダッシュを演奏する時に多いのですが、髪が弓に絡まりそうでハラハラするけれど、器用に上手く操って、絡みそうでいて決して絡まないという光景は何度か見たことがあります。
それが本当に絡まったのは初めてだったので、ちょっと驚いたのと同時に「やっちゃったなぁー。」と若干苦笑いだった私。
まあアンコールだったのがせめてもの救い。
演出を思った方もいたのだろうな。(実際ツイッターやブログなどで「いつもの演出?お約束なの?」というようなご意見をみました・・・。)
終演後、先生に連れられてバックステージにお邪魔した際にネマニャ君とお話できたので、この髪の毛のことも少しお話して、冗談で「前髪切らないとダメだねー。」なんて言っていたのですが・・・・。
そして迎えた18日(日)の日曜マチネー。
これに関しては、正直残念な思いでいっぱいです。
本当に無念、そして悔しい。そして正直腹立たしい。
ブルッフ、第一楽章の弾き始め、本当に素敵な音で、幸せでした。
だからこそ、幸せな気分のままで最後まで聴きたかった・・・。
ソロ部分で一瞬髪が弓に絡まったあの瞬間。
笑うしかなかったでしょう。強く引き抜いて、その場では何事もなかったように弾き続けたネマニャ君。
私にはそれが危なっかしくて、ハラハラしました。
ふわふわの前髪が弓に触れそうになる度に、前日のアクシデントを思い出して怖くなりました。
一度ならともかく、2日連続で同じアクシデントを起こしてしまえば、もはやシャレではすまない。ましてや万が一コンチェルトの最中にもし演奏を止めるようなことがあれば。
想像しただけで怖過ぎました。
ネマニャ君が演奏中に髪をかき上げる仕草は珍しくないですが、昨日のそれは明らかに変わっていました。
乱れて落ちてくる前髪を後ろにかき上げ、押さえつける様に何度も触れていました。
そうするとまたハラハラして、その後の演奏も怖くて落ち着かなくて、集中して聴くことが全くできませんでした。
それが悔しくて、残念で、もどかしかったです。
音は、演奏は素晴らしかったです。本当に。
だからこそ。切実にこう思います。
余計なことは何も考えず集中して聴きたかった。
心から楽しみたかった。
あんなに素敵な音だったので、余計に無念です。
あの髪型の理由も何度も語られているので、それは理解しているつもりです。
もちろん年間に何十というステージをこなすプロとも承知しています。
私には危なげに見えていても、ご本人はきちんとコントロールできるのでしょう。
それでも前日のアクシデントに続いて今日また?と大いに疑問でした。
今日は絡まなかったから良かった!とは私は思えませんでした。
残念でした。そして悔しかったし悲しかったです。
ご一緒した方に「確かに素晴らしかったけれど、あの髪をずっと気にしているのが、こちらも気になって落ち着きませんでした。いつもあんな感じなんですか?」と言われ「いつもはあんな風ではないです。すみません・・・・。」とお答えしながら、本当に無念でした。
前日のように「凄いでしょ!これがネマニャ・ラドゥロヴィチです!」と言えないのが悔しかった・・・。
ご本人がどう思っているのかわかりません。
終演後行われたサイン会も流し作業の様でした。
ご人数が多いのでやむを得ないのもかしれませんが、ゆっくりお話することなど到底できない状況でした。
ネマニャ君に「今日の演奏会どうだった?」とよく聞かれることがありますが、もし今日聞かれていたら「全く集中して聴けなかった。残念だった。」と答えていたと思います。
残念で、悔しくって、後味が悪い演奏会でした。
そんな日曜マチネー。嬉しかったことがいくつか。
アンコールのCaprice 24/5。
完璧且つ圧巻のパガニーニを聞かせてくれました。
これは嬉しかった。艶やかなピッツィカート、本当に大好き!
そして来日されたばかりのTrillesの皆様に会場でお会いできたこと!
ギョームさん、アンヌさん、フレデリックさん、ナタナエルさんに直接「日本へようこそ!」とお伝えできました。
皆様お元気そうだった!久々にお会いできて嬉しかったです。(*´▽`*)
そしてカテリーナさんにも初めましてのご挨拶ができました♪
とても素敵な方でした。
演奏後に久しぶりにお会いできたA子さま。
「うー、悔しい。悔しい。」って思いながら歩いていた時だったので、きちんとご挨拶できずすみません・・・。
色々お話したかったなぁ。またどこかでお会いできた際に是非ぜひ!
気を持ち直して、次はTrillesの京都公演。
カテリーナさんをヴィオラに迎えて、また違う化学反応を見せてくださるかと思うと、今からとても楽しみです。
あの音に心から酔いしれて、幸せで素敵な時を過ごしたいなと切に願っております。
こんにちは。
返信削除18日のコンサート行ってきました!
思い出すと、興奮でどのように文章にしていいのか上手く表現できませんが、私は、初めてのネマニャさんのコンサートでしたので、素晴らしかったの一言です!
席は後ろの方でしたので、髪の毛のことは、触っているなぁぐらいであまり気にならなかったのですが。
ずっと、CDで聴いていた方を生の演奏で引いている姿を見て聴けて本当に幸せで、瞬きするのも惜しいくらい魅了されました!
今回、サイン会があるなんて知らなかったので、嬉しすぎて驚きました!目の前でネマニャさんに、お会いできてサインを頂けて、、、もう感動です☆☆一生の宝物です(^^♪
カフェラテさま
削除こんにちは。コメントをいただきありがとうございます。
仰る通り演奏は素晴らしかったと思いますが、いつもに比べると正直集中力を欠いているように私には見えてしまいました。。。KLでの演奏が凄まじくかつてないほどに最高の演奏だったので、余計に比べて悲しくなってしまうのかもしれません・・・。
サイン会ではきっとネマニャ君のお人柄に魅了されたのではないかと思います♪お疲れの中、長時間にこやかに対応されるお姿にはいつも本当に頭が下がります。
私も、生の演奏が聴けて感無量。そしてその優しくてキュートなお人柄が素敵すぎて感動しまくりです。もしかしたらあのかたがぷりんさん、と思いましたが人違いだったら恥ずかしいのでお声はかけられませんでした。今日は京都に向かいます。今日も着物を着ます。
返信削除シルバニアリリーさま
削除こんにちは。ご返信が遅れてしまいすみません。
ネマニャ君は演奏はもちろん、お人柄が本当に素晴らしくって私も毎回感動しています。京都ではお声をかけてくださってありがとうございました。ちょっと緊張しちゃってうまくお話できずにすみません・・・。またいずれどこかでお会いできますように。お着物姿、とっても素敵でした!