2月14日にドイツのフリードリヒスハーフェン(Friedrichshafen)にて行われた演奏会の感想です。
演奏会の詳細はこちら
14 Februar 2016 20:00 Uhr
Graf-Zeppelin-Haus / Hugo-Eckener-Saal, Friedrichshafen
Borusan Istanbul Philharmonic Orchestra
Nemanja Radulović, Violine
Leitung: Sascha Goetzel
Eugen Schulhoff: Ogelala - Balletmysterium op. 53
Max Bruch: Konzert für Violine und Orchester Nr. 1 g-Moll op. 26
Gustav Holst: Beni Mora – Orientalische Suite für Orchester op. 29 Nr. 1
Ottorino Respighi: Belkis, Regina di Saba – Suite für Orchester P 17
トルコのオーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルの欧州ツアー。
初日の12日、ウィーン公演はソールド・アウトで大成功を収め、ドイツ入りされていました。
演奏会会場のグラフ・ツェッペリンはホテルから歩いて5分ほどでしたが、時間ギリギリになってしまい会場に到着したのは演奏会開始の1分前。
こちらが会場。ボーデン湖のほとりに佇んでいます。(撮影は翌日の昼。夜は真っ暗で何も見えず・・・・)
会場は8割ほどの入り。中央ブロックはほぼ満席。
私の座席は中央ブロックの前から2列目だったのですが、ギリギリに到着したので自分の座席が探せず(涙)
上手ブロックの前方に空席が目立っていたので、とりあえずそちらに座り演奏を聴くことにしました。
こちらが会場で販売されていたプログラム。
Trillesのアルバムが出た時の宣材が未だに使われている。。。。
この頃とは大分お顔立ちが変わっていますけどね。
ネマニャ君のコンディションが気になって、オゲララは流して聴いた感じでした(オケの皆様すみません。。。。)
雰囲気のある良いオケだなとは思いました。
素人が言うのもなんですが、演奏が上手!全体的なクオリティが高いオケでした。
ネマニャ君の演奏曲はブルッフのヴァイオリン・コンチェルト。
お正月にお目にかかった時に、「今回のシーズンはブルッフ、ハチャトゥリアン、あとはショーソンなどのフレンチ・プログラムを弾く。」と仰っていたのですが、そのお言葉通り2016年度はブルッフのコンチェルトを弾く演奏会が多いです。
いつも通り颯爽と登場したネマニャ君。
私の座った場所からは距離があったので、顔色や細かい表情などは確認できませんでしたが、全体的な雰囲気ではいつもと変りなくお元気そうに感じられました。
とりあえず動くネマニャ君を確認できて一安心!
当たり前のようにステージに立ってくださると思ってきたけれど、先日のキャンセルの件もあり、こうしてお元気にステージに立ってくださることの有難さを実感。
そしてその演奏を聴くことができる幸せを噛みしめ、本当に嬉しく思いました。
そしてブルッフのコンチェルト。とにかく美しかったです。
ネマニャ君の持ち味と指揮のゲッツェルさんの方向性、そしてオーケストラの音色が融合してひとつの世界を作り出している感じ。
甘さやロマンティックな感情よりもっと壮大な世界観。
演奏会場が箱舟みたいで、宇宙を漂っているような気持ちでした。
第三楽章のメロディが始まると、華やかで楽しい音色なのに終わりを感じてしまい、寂しさを感じました。終わりなんて来てほしくない。このまま時が止まればいいのに!と毎回思います。
ずっとずっとこの音を聴いていたいなと。
でも必ず終わりが来る。
物事には必ず終わりがあり、形あるものはいつか壊れ、命は無限ではない。
ヴァイオリンのコンチェルトってどの方の作品でも第三楽章になると、そんな無常さを感じるのですが、ネマニャ君の演奏にはそんな儚さの反面、どんな時も前を向いて強く生きていこうとする力強さも感じます。
フィナーレに向け加速していく様は躍動感に溢れ本当に生き生きとしていていました。
とても素晴らしくて素敵な演奏でした。
会場中から「ブラヴォー!!!」という声が飛び交い、拍手喝さいが沸き起こっていました。
遠めに見るネマニャ君、細かい表情は読み取れませんが本当に嬉しそうなご様子。
アンコールにはパガニーニのCaprice24/5。
ブレイク部分で演奏を止めたので、まだ本調子ではないのかな?と少し気がかりでした。
そんな感じだった演奏会。
さすがに30時間の長旅のあとなので、私の体力も限界。
レスピーギとホルストは諦めて、休憩時間中に会場を出てホテルへ戻ることに。
なにはともあれ、ネマニャ君のお姿をこの目で確認できて心からホッとしました。
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