2月17日、ドイツ・フランクフルト、アルテ・オーパ―で行われた演奏会。
演奏会の詳細はこちら。
Nemanja Radulović Violine
Sascha Goetzel Leitung
Borusan Istanbul Philharmonic Orchestra
PROGRAMM
Erwin Schulhoff Suite zu: „Ogelala“ Ballettmysterium op. 53
Max Bruch Violinkonzert Nr. 1 g-Moll op. 26
Gustav Holst „Beni Mora“ Orientalische Suite für Orchester op. 29 Nr. 1
Ottorino Respighi „Belkis, Regina di Saba“ Orchestersuite P 177
フリードリヒスハーフェンと違って、少し余裕を持って会場入りできました。
音楽の殿堂、アルテ・オーパー。
内部もとても素敵。
こんなに素敵な会場で演奏だなんて、本当にネマニャ君凄いな。
電光掲示板に表示されるお名前を見るだけで、とっても誇らしい気持ちになりました。
私の座席は最前列の中央。
ステージに近過ぎて編成も一番手前の列の中央しか確認できなかったし、ステージが高過ぎて完全に見上げる形になってしまいましたが、ネマニャ君の弾いている時の息遣いや足踏みの音なども聞くことができて、臨場感溢れる座席でした。
この日朝から遠出していたにも関わらず、疲れも全く感じず。
念願のアルテ・オーパーということもありご機嫌だった私。
オゲララもじっくり聴けるくらい心の余裕が。
素敵な演奏でした。やっぱりこのオケいいなぁと思いました。
そしてネマニャ君の登場。
フリードリヒスでは遠目にしかお姿を見ることができませんでしたが、この日は至近距離で確認。
お元気そうにされていたので、本当に良かった!と一安心でした。
ネマニャ君が元気で演奏してくれる。
そしてその演奏を聴くことができる。
それが本当に凄いことで、有難いことだということを改めて考えた今回。
一音一音を胸に刻み込むように聴きました。
美しい演奏にこの上ない幸せを感じる。本当に凄い人で奇跡みたいな人。
そんなネマニャ君。演奏中とにかく笑っていました。
とても幸せそうに。
どのオケと共演しても、指揮者さんやオケのメンバーさんに信頼されているなぁと感じる事が多いのですが、今回はまた格別でした。
指揮者のサッシャ・ゲッツェルさんとは本当に相性が良かったようで、完全に信頼し合っているような演奏で、演奏後も熱烈なハグを交わしていました。
ネマニャ君がここまで熱烈なハグをするのって、すごく珍しい。
そしてこのヨーロッパ・ツアー、4公演中、最後のニュルンベルクだけはソリストがワディム・レーピンさんでした。
そのため、ネマニャ君はフランクフルトでお別れ。
カーテン・コール時にオケの皆様の方へ向いて「今日で最後だから。一緒に演奏できて本当に楽しかった。ありがとう。明日のコンサート、楽しんで!」と挨拶されていました。
これも珍しいこと。
ゲッツェルさんオケと共に、トルコでのリハ、ウィーン、フリードリヒスハーフェン、そしてフランクフルトと本当に良い時間を過ごされたのだろうなと思いました。
アンコールにはパガニーニのCaprice24/5。
短いブレイクで繋げてフル演奏。最後は余韻を残すように弾いていたネマニャ君。
最高のアンコールでした!
すっかり楽しい気分になり、フリードリヒスでは疲労困憊のため聴けなかった後半もゆっくり聴くことができました。
エキゾチックでドラマティックなホルストはボルサンの音にピッタリだなと思いました。
終盤の延々と同じメロディを繰り返しながら消えていくような感じが好き。
そして楽し過ぎたレスピーギ。プロムス演奏時の動画で予習しましたが、断然生演奏が良い!
ハルサイみたいなお祭り騒ぎがカッコよかった・・・・・。
大喝采、大拍手の中、再び指揮台に上がられたゲッツェルさん。
ドイツ語で何やら話されたのですが、どうやらイスタンブールのテロのことを話されていたよう。
その後のアンコールはエルキン。これもYoutubeで観た!
エキゾチックなメロディーでありながら、何かに立ち向かうような力強さも感じました。
本当に素晴らしい演奏の数々。素敵な演奏会でした。
ボルサン、とっても良いオケだなー。
演奏終了後、恒例のソロの方々を褒めるお時間。
私は指揮者さんタイムと呼んでいます(笑)
次々に指名され嬉しそうなオケの方々に会場から温かい拍手が。
本当に良い演奏会だったなぁと思いながら私も拍手をしていたら、最後におもむろにヴァイオリン列の最後方に向かって歩いていったゲッツェルさん。
そしてそこに座っている誰かにハグしている。
えっ?コンミスじゃなくて、第二ヴァイオリンのトップでもなくて、最後方の方にハグ????
最前列の私の座席からはサイドの編成は見えない・・・・・・・が、最後方のお方をよーく見ると、ちらちら見える頭の先がボリューミーでふわふわしている・・・・・・・あのふわふわどこかで見覚えが・・・・・・。
えっ、ま、まさか・・・・・(;・∀・)
そう、そんなまさかが起こったフランクフルトの奇跡。
休憩後オケに混じって、ファーストヴァイオリンの最後方で弾いたらしいネマニャ君。
ドイツの評論家の方も「Unusual」と書かれていました・・・・・。
そんな貴重な瞬間を完全に見逃した私、ふわふわしか見えなかったです・・・・(涙)
あの狂喜乱舞なレスピーギをネマニャ君が弾いたなんて!
しかも座って(笑)
座っていてもめちゃくちゃ体動いていたのだろうな。
あのネマニャ君のことだもの、じっとしていられないだろうな(笑)
あー、この目で見たかった(/ω\)
でもそんな超レアな演奏まで聴けたので、本当に幸せなひと時でした。
余程ゲッツェルさんとオケと気が合ったのだろうな。
とことん相思相愛(多分)らしいので、ボルサンの2017-2018シーズンに呼んでいただけるという噂。わーい、イスタンブール行きたーい。(*´▽`*)
終演後はサイン会が行われ、ゲッツェルさんと並んで大勢のファンの方々に囲まれていたネマニャ君。
サインを求める方々で長蛇の列ができていました。ドイツでも大人気です♪
サイン会の後に少しだけお話させていただけたのですが、気になっていた体調も完全復調とのことで「こんなに踊れるくらい元気になったよー。」と即興のダンスを披露してくださいました。
本当にお元気になられたようで良かった。
これからもご無理されずに、素敵な演奏を世界中に届けてくださいませ!
ゲッツェルさん、ネマニャをかなフィルにも連れてきて(;_;)。
返信削除今シーズンアンケートに書きまくりますっ!
すごいサプライズですね。
読んでるだけで興奮しちゃいました。
ネマニャ君がオケに混じっていたのもビックリでしたが、後半の入場の際に全く気づかなかった自分にもビックリしました・・・(;・∀・)
削除今回珍しくリハを3日も行って、なおかつフランクフルトでは当日の夕方までゲネプロしていたようなので、合わせる時間があったのかもしれませんね。