今回の旅では、3つの演奏会を聴いてきました。
まずはフランスのカンヌ(Cannes)で行われた演奏会。
こちらはカンヌの夏のフェスティバル「Nuits Musicales du Suquet 」の中の演奏会でした。
元々今回はイタリアの演奏会に行こうと思っていたのですが、イタリアの前日がカンヌという事で、こちらも併せて行く事に♪
チケットはフランスのFnacで事前に予約。
Fnacでのチケットオーダーは初めてだったのですが、サイトで予約した3日後にはDHLでパリからチケットが到着しました!!!
フランス人にはありえない(笑)仕事の早さ!
さすがはFnac。
そして演奏会の詳細はこちら。パレ・デ・フェスティバルのサイトから抜粋です。
Nuits du Suquet 2011
Nemanja Radulović "Les Trilles du diable"
Mardi 26 Juillet-21h15
Parvis de l’Eglise Notre-Dame d’Espérance
Fritz Kreisler « Prélude et Allegro » Arrangement de Marc-Olivier Dupin
Henryk Wieniawski « Légende » en sol mineur op.17 Arrangement de Gilles Rupert
Franz Scubert Rondo en la majeur D.438
ENTRACTE
Tomaso Antonio Vitali Chaconne en sol mineur Arrangement de Marc-Olivier Dupin
Piotr Ilitch Tchaïkovski « Souvenir d’un lieu cher » op.42 Mélodie, Scherzo, Méditation Arrangement de Marc-Olivier Dupin
Giuseppe Tartini « Trilles du diable » Sonate en sol mineur op.1 n°4 Arrangement de Marc-Olivier Dupin
会場はノートル・ダム・ド・レスペランス教会(Eglise Notre Dame De L'esperance)
こちらはガイドブック等にも紹介されている、カンヌを代表する観光名所らしい。
演奏会スタートは21:15。
日の長い夏のヨーロッパはまだ薄暗い程度。
私の席はK列でしたが、傾斜が比較的きつい座席設置だったので、ステージがよく見えました♪
そしてメンバーさんが登場。
ネマニャ君は黒の上下に黒のインナー。髪の毛はまとめ髪にされていて、ひげを少し生やしていました。
相変わらずとっても素敵な笑顔で、心が和みました。
メンバーさんも全員黒づくめの中、アンヌさんだけが黒のフレアパンツ(多分)に深紅のトップス。
まさに紅一点でとっても素敵でした♪
今回は曲の前に、メンバーさんが交代で曲紹介をするという構成。
客席もそれほど多くない事もあり、とても和やかな雰囲気の演奏会でした。
吹き上げる夏の夜の風も気持ち良いし、次第に暗くなっていくと共に、ライトが照らされとても幻想的な雰囲気。
そんな中で聴くLes trilles du diable!!!
いつもながらアイコンタクトしあって、本当に素晴らしい演奏!!!
実は曲の途中で、赤ちゃんの泣き声みたいな声が聞こえてきて驚いたのですが、何とこれが海鳥の鳴き声!
しかもコイツがなかなか去ってくれない・・・・。
きっと素晴らしい演奏につられて飛んできてしまったのか、ウギャーウギャー鳴きながら上空を飛んでいました。
しかもビミョ~に演奏に鳴き声が合っている・・・・。
たまらずメンバーさんも笑っていたのが印象的でした。
途中の休憩タイムには、近くの席に座っていた素敵なフランス紳士にシャンパンをご馳走になりご機嫌だったワタシ。
すっごいカメラでネマニャ君のお写真をバシバシ撮っていらしたので、てっきりカメラマンさんかと思いきや、カンヌ在住のお医者様との事。
クラシック音楽ファンのおじさまで、色々お話させて頂いて楽しかったです。
「またカンヌに来る時は連絡するんだよ。」って、連絡先を頂きました。
ネマニャ君の演奏会に行くと、毎回素敵な出逢いがあり、新しいお友達が増えるのがとっても嬉しい。
私がネマニャ君とその音楽に、とっても感謝している理由の一つがこれなのです。
そして後半。
毎回溜息が出るくらい美しいシャコンヌ。
そして大好きなチャィコのスケルツォ。この日もめちゃくちゃカッコ良く、そしてとても美しかったです。
圧巻はやはり悪魔のトリル。
ネマニャ君の凄まじいカデンツァに、身体が震えました。
息をするのも忘れてしまいそうなほど、引き込まれてしまいます。
聴衆の皆さんも恐らく同じ思い。会場中がシーンと静まり返って、身動きひとつせず。
まるで映画の中の1シーンを、一時停止したみたい。
その中で1人奏でるネマニャ君、その音もその姿も余りにも美し過ぎます。
そして毎度の事ながら、感極まって泣き出す私。
本当に素晴らしい演奏で、曲が終わると会場中が大喝采、大拍手。足を踏み鳴らして大騒ぎでした。
大興奮の中で、披露してくれたアンコール曲は3曲。
「ヴィバルディの四季「夏」・第3楽章」!!!
本当にこれ大好き!!!ネマニャ君も髪の毛振り乱して、大熱演!!!
キレがあり、凄まじくカッコイイ!!!
そして「シンドラーのリストのテーマ」
最近これが好きで好きでたまらない。
本当に美しくて美しくて、涙無しでは聴けない・・・・。
幻想的な場所でこんなにも美しい音楽。
聴衆の皆様もすっかり聴き惚れているようで、会場中が厳かな雰囲気になりました。
ネマニャ君の弓がゆっくり静かに降りた所で、大喝采、大拍手!!!
鳴りやまないカーテンコールの中、再度ステージに現れたメンバーさん。
ここで最後のアンコール曲に「Pasona Kolo」!!!
これも好きー。大好き!!!
最後の最後までとっても楽しく素晴らしい演奏でした。
終演後は嬉しいサイン会がありました。
メンバー皆さん本当に気さくでとっても優しい♪
そしてネマニャ君には「日本はどう?大丈夫?」とご心配頂きました。
「まだ色々問題があるけれど、本当にゆっくりだけど少しずつ良くなってきていると思います。」ってお答えしたら、少し安心されたご様子でした。
素晴らしい演奏に加えて、こうした優しいお心遣いが本当にネマニャ君の凄い所だと思います。
それはメンバー皆さんもそうですけれど。
本当に皆さん素晴らしい音楽家であり、なおかつお人柄も本当に素晴らしいと思います。
11月の来日を心から楽しみにしています。
素晴らしい演奏をありがとうございました。
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