ネマニャ君がソリストとして出演した、ベルギー国立管弦楽団(Orchestre National de Belgique)の演奏会を聴きに、ベルギーまで行ってきました。
まずは2月17日にフランスとの国境に近い、ベルギー・エノー州の古都モンス(Mons)で行われた演奏会です。
詳細はこちら。
JEU 17 FEVRIER 20H
THEATRE LE MANEGE
L'ORCHESTRE NATIONAL DE BELGIQUE
Darrell Ang, direction
Nemanja Radulović,violon
PROGRAMME
Jean-Paul Dessy Symphonic Meditation 1,Serene Sirens
Piotr Ilitch Tchaikovsky Concerto pour violon en ré majeur op.35
Antonin Dvorak Symphonie n°7 en ré mineur op.70
この演奏会、本来ならば指揮者はズデニェク・マーカルさんのはずでしたが、恐らく体調不良か何かで急遽変更になっていました。
ズデニェクさんといえば、皆様お馴染みの「のだめカンタービレ」のヴィエラ先生。
楽しみにしていたので、ちょっと残念・・・。
会場となったTHEATRE LE MANEGEはモンスのグラン・プラスから徒歩7~8分。
夜になるとライトアップされて綺麗でした♪
開演時間の30分ほど前に行き、受付で日本から予約していたチケットを受け取ると、そこに記されていたのは「PLACEMENT LIBRE」の文字・・・・。
し、しまった!自由席だ・・・・。
既に会場の入り口前には長蛇の列が・・・・。出遅れました~。
ところがいざ開場すると、意外と後方に座りたがるベルギーの人々・・・・何故?
実はこの会場、ステージが無く、オケは平坦な床に設置。
客席はかなり勾配のある座席になっていました。
そのせいか皆さん、後ろの席に座り、高い場所から聴きたい様子。
おかげで前から2列目の中央という、私的(笑)には良席に座る事ができました。
しかも同じ列に、某SNSで熱狂的なネマニャファンとして知られる方々が座っていらっしゃいました!
お互い顔と名前は知っていたので、ご挨拶♪
「ネマニャの為だけに来たの???クレイジーだねっ。」って大ウケされました。
そして肝心の演奏会。
Dessyさん(この方は全く知りません)の現代曲(しかも初演ぽかった・・・)とドボ7は、普通に楽しめました。
指揮者のダレル・アンさん・・・・きっと凄まじいプレッシャーだったのかと・・・。
タクトを握る手が震えていたのが印象的でした。
デシーさんの現代曲が不思議な音の構成で、何とも奇妙(素人には難しい・・・)な曲。
しかも良くも悪くも「自由気まま」なネマニャ君とのコンチェルト。
私が指揮者さんだったら、間違いなく胃炎になりそうです。
シンガポールご出身だそうで、見た目は韓流スターっぽい。(現地のファンの方には「彼、日本人?」って聞かれました。)
とはいえブサンソンコンクールも勝っていらっしゃるそうで、若手期待の星なのでしょうね。
話がずれましたが、肝心のネマニャ君。
この日もニコニコ微笑みながら颯爽と登場。
黒の上下に黒いインナー。ピカピカのエナメル(多分)の黒い靴といつものスタイルですが、髪型が違っていました。
後ろで束ねて、お洒落女子的なまとめ髪。あらっ、素敵。
しかもまとめた毛束がくるくる綺麗に巻かれていて、マリーアントワネット風になっていました。
(この説明全然伝わりませんよね・・・)
そしてチャイコン。
もうあの哀愁漂うメロディーが流れた時点で、涙腺が・・・。
一つひとつの音がキラキラしていて、跳ねて飛んで遊んでいるみたいな音。
そして心の琴線に触れるみたいな、繊細さと美しさ、どこか懐かしくて気持ちが遠い場所に連れて行かれそうな、そんなネマニャ君の音。
いつもながら瞳を閉じ、奏者である自分自身も音楽に浸り、身体全体を揺らしているネマニャ君は本当に神々しい程美しい・・・。
コンマス、ヴィオラ、チェロ、指揮者と1人ひとり確かめるように、見つめながら、合間に奏でるといった感じ。
それにしても圧倒的に凄い!
本来「協奏曲」であるはずが、圧倒的な存在感とその音で完全に1人舞台状態!!!
前回のロンドンに比べても、更に凄みが増しているその音!
オケのメンバーも若干あぜんとした状態で、ネマニャ君を見つめています。
完全なる1人舞台で、オケが単なる伴奏(しかもついていくのに必死)に聞えます。
ダレルさんとのアイコンタクトも「とりあえず僕に合わせてタクト振っておいて。」と言っているようにも見える・・・・。
いつにも増して、弓の毛をブチブチ切りまくり、弾いては自分で切れた毛をむしり取り、また弾いてはむしり取る。
第一楽章の終盤も凄まじく、観客からは大拍手!!!
既にその頃には涙ぐんでいた私ですが、驚いた事にオケのメンバーの中にも泣いている方が。
ネマニャ君・・・・とにかく凄すぎます!
色々なヴァイオリニストさんでチャイコンを聴きましたが、こんなに美しくかつスリリングなチャイコンはありません!!!
切なく美しい第2楽章。激しく美しい第3楽章。
夢の中にいるような時間でした。
今回一緒に行った主人はネマニャ君のチャイコンは初めて。
彼も「凄いね!」を連発していました。
「でしょー。でしょー♪」と、とっても誇らしかったです。
ネマニャ君、素晴らしい演奏を本当にありがとうございます!!!
まずは2月17日にフランスとの国境に近い、ベルギー・エノー州の古都モンス(Mons)で行われた演奏会です。
詳細はこちら。
JEU 17 FEVRIER 20H
THEATRE LE MANEGE
L'ORCHESTRE NATIONAL DE BELGIQUE
Darrell Ang, direction
Nemanja Radulović,violon
PROGRAMME
Jean-Paul Dessy Symphonic Meditation 1,Serene Sirens
Piotr Ilitch Tchaikovsky Concerto pour violon en ré majeur op.35
Antonin Dvorak Symphonie n°7 en ré mineur op.70
この演奏会、本来ならば指揮者はズデニェク・マーカルさんのはずでしたが、恐らく体調不良か何かで急遽変更になっていました。
ズデニェクさんといえば、皆様お馴染みの「のだめカンタービレ」のヴィエラ先生。
楽しみにしていたので、ちょっと残念・・・。
会場となったTHEATRE LE MANEGEはモンスのグラン・プラスから徒歩7~8分。
夜になるとライトアップされて綺麗でした♪
開演時間の30分ほど前に行き、受付で日本から予約していたチケットを受け取ると、そこに記されていたのは「PLACEMENT LIBRE」の文字・・・・。
し、しまった!自由席だ・・・・。
既に会場の入り口前には長蛇の列が・・・・。出遅れました~。
ところがいざ開場すると、意外と後方に座りたがるベルギーの人々・・・・何故?
実はこの会場、ステージが無く、オケは平坦な床に設置。
客席はかなり勾配のある座席になっていました。
そのせいか皆さん、後ろの席に座り、高い場所から聴きたい様子。
おかげで前から2列目の中央という、私的(笑)には良席に座る事ができました。
しかも同じ列に、某SNSで熱狂的なネマニャファンとして知られる方々が座っていらっしゃいました!
お互い顔と名前は知っていたので、ご挨拶♪
「ネマニャの為だけに来たの???クレイジーだねっ。」って大ウケされました。
そして肝心の演奏会。
Dessyさん(この方は全く知りません)の現代曲(しかも初演ぽかった・・・)とドボ7は、普通に楽しめました。
指揮者のダレル・アンさん・・・・きっと凄まじいプレッシャーだったのかと・・・。
タクトを握る手が震えていたのが印象的でした。
デシーさんの現代曲が不思議な音の構成で、何とも奇妙(素人には難しい・・・)な曲。
しかも良くも悪くも「自由気まま」なネマニャ君とのコンチェルト。
私が指揮者さんだったら、間違いなく胃炎になりそうです。
シンガポールご出身だそうで、見た目は韓流スターっぽい。(現地のファンの方には「彼、日本人?」って聞かれました。)
とはいえブサンソンコンクールも勝っていらっしゃるそうで、若手期待の星なのでしょうね。
話がずれましたが、肝心のネマニャ君。
この日もニコニコ微笑みながら颯爽と登場。
黒の上下に黒いインナー。ピカピカのエナメル(多分)の黒い靴といつものスタイルですが、髪型が違っていました。
後ろで束ねて、お洒落女子的なまとめ髪。あらっ、素敵。
しかもまとめた毛束がくるくる綺麗に巻かれていて、マリーアントワネット風になっていました。
(この説明全然伝わりませんよね・・・)
そしてチャイコン。
もうあの哀愁漂うメロディーが流れた時点で、涙腺が・・・。
一つひとつの音がキラキラしていて、跳ねて飛んで遊んでいるみたいな音。
そして心の琴線に触れるみたいな、繊細さと美しさ、どこか懐かしくて気持ちが遠い場所に連れて行かれそうな、そんなネマニャ君の音。
いつもながら瞳を閉じ、奏者である自分自身も音楽に浸り、身体全体を揺らしているネマニャ君は本当に神々しい程美しい・・・。
コンマス、ヴィオラ、チェロ、指揮者と1人ひとり確かめるように、見つめながら、合間に奏でるといった感じ。
それにしても圧倒的に凄い!
本来「協奏曲」であるはずが、圧倒的な存在感とその音で完全に1人舞台状態!!!
前回のロンドンに比べても、更に凄みが増しているその音!
オケのメンバーも若干あぜんとした状態で、ネマニャ君を見つめています。
完全なる1人舞台で、オケが単なる伴奏(しかもついていくのに必死)に聞えます。
ダレルさんとのアイコンタクトも「とりあえず僕に合わせてタクト振っておいて。」と言っているようにも見える・・・・。
いつにも増して、弓の毛をブチブチ切りまくり、弾いては自分で切れた毛をむしり取り、また弾いてはむしり取る。
第一楽章の終盤も凄まじく、観客からは大拍手!!!
既にその頃には涙ぐんでいた私ですが、驚いた事にオケのメンバーの中にも泣いている方が。
ネマニャ君・・・・とにかく凄すぎます!
色々なヴァイオリニストさんでチャイコンを聴きましたが、こんなに美しくかつスリリングなチャイコンはありません!!!
切なく美しい第2楽章。激しく美しい第3楽章。
夢の中にいるような時間でした。
今回一緒に行った主人はネマニャ君のチャイコンは初めて。
彼も「凄いね!」を連発していました。
「でしょー。でしょー♪」と、とっても誇らしかったです。
ネマニャ君、素晴らしい演奏を本当にありがとうございます!!!