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2011年2月11日(祝・金) 17:30~
ミニ・コンサート&サイン会
タワーレコード渋谷店6F クラシック・フロア
出演
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Nemanja Radulović)【ヴァイオリン】
佐藤 卓史(さとう たかし)【ピアノ】
事前に問い合わせた時は「(クラシックは)そんなに人気ないから集まりませんよ~。」なんて、売り場の方に言われてしまったのですが、当日早めに会場に行ったら「今日はかなり来そうなので、良かったらお席取っておいた方が良いですよ。」と教えて頂きました。
開始前の17時過ぎには立見の方もかなり多くて、売り場の片隅のイベント・スペースは大混雑!!!
さすがはネマニャ君。
お時間に笑顔で登場したネマニャ君。この日のファッションは私服のようで、黒白のチェックのロールアップシャツ、黒のインナー、黒いスリムジーンズ、黒革のショート・ブーツと、モノトーンでまとめて、とてもお洒落さん。
そして1曲目は予想に反して、クライスラーの「プニャーニャの様式による前奏曲とアレグロ(Praeludium&Allegro)」でした!!!
「Les Trilles du diable」の演奏では何度か聴かせて頂いていますが、ピアノとの2重奏は初めてでした。
身体全体を大きく使って、伸びやかで力強い演奏。そして心に染みる豊かな音。
足を踏みならし、身体全体で音を奏でるような、ネマニャ君らしい素晴らしい演奏!!!
途中で音が抜けた所がありましたが(ネマニャ君も笑っていましたね。)それもご愛嬌ですね。
2曲目はミレティチの「無伴奏ヴァイオリンのための舞曲(Danse pour violon seul)」
この曲はネマニャ君のCDにも収録されていますし、演奏会のアンコールでもよく弾かれるようです。
超絶技巧が散りばめられた作品であると共に、旧ユーゴの民族音楽みたいな雰囲気も漂う曲で、ネマニャ君にはよく合っていると思います。
迫力ある演奏で、弓の毛がブチブチ切れていました!(既に1曲目で切れていましたけどね・・・・。)
この曲や、イザイのPréludeみたいな感じの曲を弾いている時のネマニャ君は、本当に怖いくらいの凄みがあって、悪魔みたいに見える時があります。
昨年の秋にフランスの新聞記事にネマニャ君が紹介されていた時に、「悪魔のヴァイオリン (Le violon du Diable)」と書かれていて、正にその通り!!!と思ったものです。
そしてこの凄みのある演奏と、思いっきりギャップがあるのが、演奏間のとってもチャーミングな笑顔に、ユーモアとサービス精神溢れるトーク♪
ついつい周りも笑顔になってしまうような、本当に不思議な魅力の持ち主です。
曲間のトークでは「Les Trilles du diable」の誕生秘話なども聞けて、とても楽しかったです。
それにしても驚いたのが、ピアニストの佐藤さんとは2時間前が初対面と話されていた事。
てっきり前日からリハーサルされていらっしゃると思っていたのですが、初対面かつ僅かな時間で互いに合わせてくるのって、プロの演奏家の方には当たり前なのでしょうか???
ネマニャ君みたいな強烈な個性を持つ演奏家さん(佐藤さんご本人もネマニャ君をそう評していらっしゃいました)と、たった2時間で合わせるなんて凄いな~と思って聴いていました。
実はてっきり演奏曲はベートーヴェンのソナタ(しかもスプリングソナタ)だとばかり思っていたのですが、この時間の無さから、この様な選曲をされたのかなとも思いました。
3曲目にはクライスラーの「美しきロスマリン(Schön Rosmarin)」
主題が繰り返されるシンプルな構成だけに、表現が難しい様に感じる曲なのですが、ネマニャ君のロスマリンはその名の通り、本当に美しい。
本当に素晴らしい演奏で、改めてネマニャ君の凄さ、音楽性と人間性の豊かさを感じて、感動しました!!!
そしてイベント後にはCD購入者を対象としたサイン会。
短い時間でしたが、お話もできてとっても嬉しかったです。
14日の演奏会も本当に楽しみです。
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