10月
5日にロンドン(
London)で行われた、演奏会を聴いてきました。
ロンドンを拠点とするオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(
Royal Philharmonic Orchestra)の演奏会に、ソリストとして登場したネマニャ君。
この日はオール・チャイコフスキー・プログラム。
曲目はこちら。
歌劇「エフゲニー・オネーギン」から「ポロネーズ」
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品
35
交響曲 第六番 ロ短調 作品
74 「悲愴」
演奏会の会場となったのはカドガン・ホール(
Cadogan Hall)
元々は教会だった建物を、改装したホールのようでした。
比較的小さな会場で、恐らくキャパ
1000名くらいかと・・・。
地下鉄のスローン・スクエア駅(
Sloane Square)から徒歩
2分くらいの、便利な場所にありました。
このホールは
HP上から演奏会のチケットが購入出来て、とても便利。
ちなみに演奏会の模様も、ストリーミング配信しています。(有料ですが)
http://www.cadoganhall.com/index.php
会場は夜になるとライトアップされて、とても綺麗でした。
そして肝心の演奏の感想です。
ロイヤル・フィルは昨年の西本智実さんとの
Japan Tourで2度聴いて、その時の印象は「後半にかけてどんどん良くなるオケ」というものでした。
今回の印象は「とにかくキレが良くて元気なオケ」
団員さんもそんなに若い方ばかりではないのですが、音が若々しい様な。
少し抒情性には欠ける様な気がしました。
変な表現ですが、今までにない【元気な「悲愴」】を聴いた感じがしました。
演奏自体は好きですが、表現の仕方は少し私の好みとは違っていました。
まあ、あくまで素人の一意見ですので・・・。
「悲愴」の
CDは何枚か持っていますが、好きなのはカラヤン指揮、ベルリン・フィルのものです。
しかもロイヤル・フィル演奏の「悲愴」の
CDも持っていた事に今さら気づきました・・・・。(購入しても聴かない時が稀に・・・)
オケ、指揮者によって本当に解釈が違い、全く違う聞こえ方がするのが面白いところなのでしょうけど、私にはそんなに難しい事はわからないので、ただ好きか苦手かの、感覚で聴いています。
そして肝心のネマニャ君
黒の上下に、黒いインナー、ピカピカの黒い靴(エナメル?)で颯爽と登場。
チャイコンは他の方の演奏で何度も聴いていますが、ネマニャ君の演奏は全然違いました!
どう表現したら良いのでしょう・・・・。
音が遊んでいる、音を遊ばせている様な自由な弾き方で、楽譜よりも多くの音を奏でている様に聞こえました。
音に膨らみのある感じ?といった表現が正しいのかわかりませんが、違う曲に聞こえました。
とっても独創的で、でもしっかりチャイコフスキーで、素晴らしい演奏!!!!
ネマニャ君はやっぱり凄い!そしてネマニャ君の演奏は本当に楽しい♪
まさに「音を楽しむ」=「音楽」を体現されている方。
ネマニャ君の演奏を聴くたびに、「音楽の神様に愛されて、生まれてきた人なんだなあ」と感じます。
本当に素晴らしい演奏でした。
そして「英国紳士」は本当に親切。
開演前に購入したパンフレットを、かばんの中に入れていたのですが、左隣の老紳士に「パンフレット持っていないの?これ良かったら見なさい。」とパンフレットを貸して頂きました。ありがとうございます。
終演後には、右隣に座っていらした老紳士とお喋りしました。
演奏会の為に日本から来た事をお話していたら、お隣にいらした奥様にも紹介して頂きました。
ネマニャ君の写真(パンフレット)を指さされて、「彼、どう思った?凄いね!!」と聴かれたので、「彼の演奏を聴く為に来て、この後パリの演奏会にも行きます。」とお話したら、お二人とも大興奮!
奥様も「パリでは何を演奏するの???いいわね~。」とすっかりネマニャ君のファンになられたようでした。
こうした見知らぬ方とのちょっとした触れ合いも、演奏会の楽しい所。
素晴らしい演奏に、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。