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2018/02/17

旅日記・セルビア編・Part1 ♪


今回の旅の行き先はネマニャ君の故郷・セルビアでした。

毎年恒例になっているベオグラード・Kolarac Hall での演奏会。
今年は他にも行きたい演奏会が山ほどあるので、ベオグラード公演はパスするはずだったのですが、仕事関係で知り合ったセルビアの友人Nちゃんが「もしセルビアに来れるなら一緒に行こうよ。」とサプライズで私の分も演奏会のチケットを取ってくれました。

セルビアでの演奏会のチケットは本当に入手困難。
それをわざわざ取ってくれたNちゃんの気持ちがとても嬉しくて、「じゃあ行く!」と即決。

オフシーズンのセルビア、航空券も往復で6万円台という底値で見つけることができました。

3泊しか滞在できず、あれこれ約束がありなかなか街歩きなどできなかったので、あまり多くの写真を撮ることができなかったのですが、少しでも皆様にネマニャ君の故郷・セルビアの様子をお伝えできれば嬉しいです。


★2月2日(金)★

直前まで仕事。昼過ぎに自宅に戻り、簡単に荷造り。
お土産と普段着だけ詰めていざ出発!

タクシーと電車を乗り継ぎ成田空港へ。
チェックイン締切ギリギリに到着し、荷物を預け搭乗ゲートへ。

セルビアへは日本からの直行便はないため、ロシアやドイツ、スイス、アブダビなどを経由していきます。

私は一番航空券が安かったエティハド航空で。
17時20分発のEY871、アブダビ行き。



最近経営難らしく、一段と質素になった機内食。
ほとんど精進料理・・・・(^▽^;)


機内では映画も見ずにひたすら睡眠。
2度目の機内食。



★2月3日(土)★

深夜1時過ぎにアブダビ空港に到着。
フライト時間は約12時間。

乗り継ぎ時間が1時間強しかないので駆け足でセキュリティを抜け、ラウンジに立ち寄りました。


目的はこれ。シャワーを浴びるため。


手早くシャワーを済ませ、搭乗ゲートへ。
ちょうどラストコールだったので、待つことなく搭乗。
私の指定座席は横2席が空席だったので、広々使えました。


機内食はこちら。
バニラトーストにベリーソース。
疲れていたので甘いものが美味しかった♪


機内では横になり再び爆睡。

アブダビからベオグラードへは約6時間の旅。
早朝5時20分にベオグラードの二コラテスラ空港に到着しました。
外は雨、気温は3度。

空港内のショップ、その名も【セルビアン・ハウス】。
民族衣装やお酒(ラキヤ)、食品、雑貨などあれこれ販売されています。


クリスマスツリーが未だにあるのは、セルビアはセルビア正教なので、クリスマスが1月7日、お正月が1月14日になるから。
ひと月前のクリスマスの名残なのです。

そしてオーナメントはラキヤの空箱でした。さすがセルビア!
ちなみにラキヤとはバルカン諸国で造られているフルーツブランデーのこと。
国によって若干名称は異なります。
セルビアではラキヤ(Rakija)と呼称されています。


ショップにずらりと並んだラキヤ。


空港内にはノバク・ショップも。
皆様ご存じ、セルビアが生んだスーパースター、テニスプレイヤーのノバク・ジョコヴィッチのグッズを取り扱っております。


早朝のため、入国審査もあっさり終わり、荷物を受け取りにホールへ。


まずはお金を入手。
私のバンクカードは世界各国のキャッシュマシンを使用でき、口座から現地通貨で引き出すことができます。

1回あたりの手数料も数百円なので、両替手数料に比べると格段にお得!


こちらがセルビアの通貨、セルビアディナール。
1セルビアディナールあたり約1円なので換算が楽。
ただし日本とは物価が全然違うので、2000ディナールって結構大金。


バゲッジクレームのコンベアが車になっていて可愛い。


バゲッジクレーム内にあるツーリスト・インフォメーション。
早朝なので営業時間外ですが。
各種パンフレットが入手できます。


セルビアの首都ベオグラード(Beograd)はセルビア語でBeo(白い)Grad(街)。
昔タワーやゲートに使用された石が白っぽかったので、そう呼ばれ出したそうですが、冬に訪れると一面の雪に包まれていることがあり、その際は正にベオグラード(白い街)と実感します。

セルビアに行ったことがある方の間では略してベオと呼ばれることが多いです。
そんなベオの地図。


そして日本語の資料もあります。
こちらの資料は在日セルビア大使館さんなどでも入手することができます。
私も仕事の関係で某・市政局さんから預かりしているので配布活動に勤しんでおります。


こちらが到着ホール。最近施設の一部が新しくなったそうで、少し前と比べたら格段に明るくなりました。


市内への交通は空港バス、市バス、タクシーなど。
今回は早朝のため、タクシーを利用。
稀に声をかけてくる白タク屋さんもおりますが、残念ながらぼったくられてしまうので、正規のタクシーサービス利用は必須です。

こちらがタクシーインフォ。市内がゾーン制になっており、行き先を告げると、ゾーン番号と金額が書かれたチケットを貰えます。


私はこの日はセルビアの友人宅に宿泊することになっていました。
友人宅のエリアはゾーン1、1400セルビアディナールが定額です。


指定の乗り場にいるタクシーに乗車し、運転手さんにチケットを渡し、行き先の住所を告げます。
セルビアの方はお年寄りを除きほぼ皆様英語が話せますので、セルビア語がわからなくても大丈夫です。


友人宅までは車で20分ほど。
元々「朝7時くらいに行くね。」と言っていたのが、少し早く6時半には到着してしまいました。
まだ寝ていた友人を電話で叩き起こしてしまったワタシ・・・。
ネグリジェ姿で出迎えてくれた友人とは1年半ぶりの再会!
わーきゃー言いながらハグの嵐!

友人とはネマニャ君がきっかけで知り合いました。
同じくネマニャ君の大ファンの友人と最初に出逢ったのは2012年のセルビアでのネマニャ君の演奏会。
それ以降セルビアに来るたびに、演奏会に一緒に行ったり、食事に行ったり、家に泊めてもらったり、毎回必ず会っています。

私とは年齢は離れていて、ちょうどうちの父親と同じ年なのですが、もう本当に明るくて楽しくて可愛くて、一緒にいるとすっごく楽しい!

亡くなってしまったご主人にも娘みたいに可愛がっていただいていたし、息子さんとも何度も会っているし、ご親戚のおうちにも遊びに行かせていただいたりして。

うちの主人も何度か会っていてお世話になっているので、ほとんど親戚みたいな感じ(笑)

「セルビアにいる間中ずーっとうちに泊まりなさいよ。」と言ってもらったのですが、他の友人と会ったり、仕事関係での約束などもあったので、残念ながら最初の1泊だけお世話になることに。

お茶をいただきながら近況報告したり、お土産を渡したりしているうちに外が明るくなってきました。

「お腹空いたでしょ?朝ご飯作るね。」と友人。

今回は滞在中に「セルビア料理を沢山覚えたい!」とお願いしてありました。
まずは朝食用に簡単なパイを作ってくれることに。

市販の生地を伸ばして


セルビアのチーズと卵をミックス


生地を三角形にカットし


チーズを巻いて


卵を塗ってオーブンで焼きます。


わーい、美味しそう(*^。^*)
焼き立てをフウフウいいながらいただきました。
最高の朝ご飯!

・・・・・ただし、異常に量が多いのがセルビアスタイル。
ちなみにこのパイ、全部私用に焼いてくれています(汗)
友人と息子さんは朝ご飯は食べないので。
一人で15個、さすがに無理です・・・・。
3つ食べてギブアップ。残りはおやつに。


友人から「今日は何したい?」と聞かれたので「とりあえずスーパー行ってセルビアの食材を沢山買いたい!あと普段着しか持ってきていないから演奏会に来ていく服も買いたい!」とリクエスト。

「じゃあ最初にスーパーで買い物しましょ。その後ランチして、それから一緒にショッピングセンターに行きましょ。」とのこと。

そこでまずは近所のスーパーに一緒に買い物に。
セルビアのスーパー=欲しいもの天国♪(*^。^*)♪

特に最近セルビア料理作りにはまっているので、もうあれもこれも欲しいものばかり。

セルビアの国民食と言っても過言ではない?
皆大好き【プラズマ】。
ビスケットなのですが、日本で言うとマリービスケットとビスコ(クリーム無しで)を足して2で割ったような感じ。
シンプルだけど何故か美味しい。異常に美味しい。止まらなくなる味。
お菓子作りにも重宝します。砕いてケーキの土台にしたり、アイスに混ぜたり。

大パック、中パック、小パック、ミニ、チョコ付きなど大量にお買い上げ。
うふふ、プラズマ大好きなんです(´艸`*)


セルビアのビスケットとか、クッキーとかは美味しいのが多いので、沢山買いたくなります。


セルビアのお茶もあれこれ購入。ハーブ系のが特に美味しい♪


このシリーズのチョコも大のお気に入り♪


ユーロクリームちゃん。
ヌテラみたいなスプレッド。でもヌテラより美味しい。この白い部分が特に好き♪


ケーキ作りに使うシュガーやクリーム、プティングの素などあれこれお買い上げ。
セルビアのお菓子のレシピには欠かせない品々。


セルビア料理といえばサルマ(ロールキャベツ)!
サルマの市販の素みたいなのもの。日本でいえばクックドゥ?
私はサルマは自分で作るので、こういった品は使ったことが無し。
お土産には喜ばれそう。


これも欲しかった。ザチンちゃん♪
セルビア料理には欠かせない粉末野菜のストックパウダー。
日本でも入手できるクロアチア産のヴェゲタという同様の品がありますが、日本で買うとビックリするくらいお高い・・・・。
そしてここセルビアではこのお値段。


セルビア料理でよく使うナス。セルビア語ではプラヴィ・パトリジャーナ。
なんだかナスとは思えぬほどカッコいいお名前。
セルビアの野菜は味が濃くて美味しい。
ただし2月はシーズン外のため、こちらは輸入品とのこと。


こちらもセルビア料理によく使うトマト。セルビア語でパラダイズ。
こちらもスペインからの輸入品でした。


嬉しくなってあれこれお買い上げ。
大きなバスケットいっぱいに購入しましたが、これでも3000ディナールくらい。


スーパーではしゃぎまくる私をデジカメで激写しまくる友人。
なぜか友人は私の写真を撮るのが大好きで、常にパシャパシャ撮っています。
撮るのはいいけど、すっごい映りの悪いブサイクな写真を勝手にSNSにアップするので毎回「この写真はダメ!それもダメ!」と検閲(笑)するのがお約束。
今回も油断したら、すっごいブサイクなのを数枚インスタとかFBにアップされていた・・・・(^▽^;)

こちらが友人宅。
日本でいう集合分譲住宅的な感じかな。同じ建物が何棟も並んでいます。


帰宅後お昼ご飯。
セルビアのお昼は遅くてだいたい14時くらいから。
お昼に沢山食べて夜は軽めというスタイルが多いようです。
この日友人が用意してくれていたのは私の大好物のサルマ!
仕上げのソースの作り方など教わりながら一緒に準備。


食卓はこんな感じ。


テーブルに鍋ごとドーンと置きます。


うわー(*^。^*) 美味しそう!!!



本場のサルマは久しぶり!いただきます!


中身は挽肉とお米と燻製したベーコン。
美味過ぎる・・・・(涙)


「もっと食べて!お代わりは?」とどんどんすすめてくれる友人。
大きなサルマを3つ完食して、パンもお代わりしてお腹いっぱい!

セルビアの方々は保存食を作るのがとっても上手。
夏や秋に野菜や果物を大量に購入して、ジャムやペースト、ピクルスなど大量に作って保管庫に保存し、1年かけてゆっくり食べます。

友人宅はバルコニーの一角が保管庫替わり。


「これ日本に持って帰って。これも。これもね。」とピクルスやジャム、アイヴァル(セルビアといえばアイヴァル!パプリカのペースト。これが激ウマ。)などなど沢山お土産にくれました。
わーい。セルビアの味♪



そんなこんなしているうちに夕方になってきたので「そういえばショッピングセンターは?」と友人に聞いたら「今日は寒いから外に行くのは止めましょう。あなたは可愛いから洋服なんて何でもいいわよ!」と言い出した・・・・。

いや、可愛くはないし、さすがに普段着のセーターで演奏会に行くのはちょっと・・・。
とはいえ他人様のおうちにお世話になっている身分で「買い物行ーきーたーいー。」とは強く言えず・・・(^▽^;)

仕方ないのでそのままおうちでゴロゴロすることに。
そのうち息子さんも起きて来た(休日のためゆっくり寝ていたらしい)ので、友人と息子さんに私が日本から持参したお土産の説明会を開催。

豆菓子詰め合わせやチョコレート詰め合わせ、日本茶のティーバック、カレーのルーやクックドゥの中華シリーズ、カルピス、使い捨てホッカイロなどなど。
「えっ?それがお土産?」と驚かれそうですが、これがなぜかウケるし喜ばれるんです。

今回も友人と息子さん2人してワーキャー言いながらお菓子の品評会したり、ホットカルピスに感動したり、ホッカイロにはしゃいだり、クックドゥに興味深々だったり、思いっきり喜んで盛り上がってくれました。

私も他人様のおうちながらすっかり寛ぎ、息子さんと一緒にソファでゴロゴロしながら、お茶飲んだり、ネットしたり、お喋りしたり。

その間友人が「お茶飲む?ジュース飲む?お菓子食べる?」と思いっきり甘やかしてくれるので完全に実家状態・・・・。

そんな感じでせっかくセルビアに来たのに、スーパー以外どこも行かず、1日ゴロゴロ。
夜になって友人が「夜食よ~。」と特大のガレット・デ・ロワを焼いてくれたので、それを夕食代わりに3人で食べることに。


「もう一切れ食べなさい!まだ食べれるわよ!」と2回もお替わりを盛られ、お腹が苦しい・・・。
セルビア初日、この日だけで3キロは太れた気がします・・・。

こんな感じでセルビアの方って食べたり飲むのが大好きだし、明るくって楽しいし、もてなし好きなんです。
うーん、セルビアのこと少しも伝わっていない気がする・・・・(^▽^;)

結局この日はそのままお風呂を借りて早めに就寝しました。


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