2月4日に行われたミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の公開ゲネラルプローベ(Öffentliche Generalprobe)。
2014-2015シーズンは年6回の公開ゲネプロがあり、ネマニャ君の出演する定期演奏会のゲネプロもその中に入っていました。
チケットは全席一律9ユーロ。通常はS席で65ユーロするので、この価格で本番同様の演奏を聴くことができるのはかなりお得です。
よってとても人気があるので、入手は困難と聞いていました。
チケットは電話予約のみの受付で、1月7日から発売でした。
発売日にドイツに電話をかけたところ「とても人気があるので、既にかなり後ろの席しかありませんよ。」との事。
1枚お願いしてクレジットカードの番号をお伝えし決済していただく事に。
「チケットは当日マリエンプラッツにあるミュンヘン・チケットで受け取ってください。」との事でした。
ホテルを出発し、Sバーンでマリエンプラッツへ。
ミュンヘン・チケットは新市庁舎の中にあるインフォメーション・センターに併設されていました。
予約番号をお伝えしたところ「あなたのチケットはガスタイクにあるので、そこで直接受け取って。」との事。
マリエンプラッツからガスタイクの最寄り駅・ローゼンハイマー・プラッツまではSバーンで2駅。
駅名標にガスタイクの名前も入っています。
駅を出た目の前がガスタイク。
複合施設なのでかなり大きな建物です。演奏会場のフィルハーモニー内に入り、ボックスオフィスでチケットを無事に受け取りました。
会場内は撮影NGなので、ホワイエのみパシャリ。
私の座席はRブロックという3階席にあたる場所。会場内に入ってみたら舞台からかなり遠い座席でした。視力が悪くコンタクトを入れても0.9くらいの私。舞台が殆ど見えない・・・・・。
ボックスオフィスで聞いたら当日券もあったので、急遽1枚購入する事に。
Jブロックという2階席にあたる場所の最前列に座ることができました。これなら何とか舞台が見えます。
近くの座席に日本からの観光客らしき女性2人組がいらして「これって有名なオーケストラなんでしょ?こんな安く聴けるなんてラッキーだね。」「チケット買えて良かったねー。この人が今日出る人なんだねー。」とパンフレットを見ながらお話しされていました。
「ラッキーなんてもんじゃないですよ!これからネマニャ・ラドゥロヴィチっていう超凄いヴァイオリニストが出ますから!日本では簡単にチケット買えませんよ!たまたま来た演奏会のソリストがネマニャ・ラドゥロヴィチなんて、ラッキーどころか人生の運全部使い果たしちゃっていますよ!」と、心の中で呟いていたワタシ・・・・・・・。
ネマニャ君がどれほど凄い方かお話したい~。でも不審者って思われる~と悶々としていました。
ホワイエでは「Journey East」が絶賛発売中♪ わー、欲しい!ポ、ポスターを・・・・・・。
売り場の方に交渉したら「5ユーロでいいよ。」と譲っていただけることに。
わーい、家宝が増えた(*´▽`*)
ゲネプロは19時15分にスタート。
指揮者さん、オケの皆様ともに全員私服でした。
Tシャツにまとめ髪で登場したネマニャ君。
遠目に見てもどことなく緊張されているご様子でした。
第一楽章の冒頭からオケと一緒に弾くことが多いネマニャ君が、珍しくご自分の番が来るまでずっとヴァイオリンを構えることもなく静かに佇み、ただオケの演奏に耳を傾けていらっしゃいました。
とっても珍しい光景。
演奏中もどことなく淡々と弾いていらして、全体的に大人しい印象。
ミュンヘン・フィルが相手で少し遠慮されているのかな?といった感じを受けました。
素晴らしい演奏で、終盤は微笑みながら演奏されていましたが、どことなくいつものネマニャ君らしさはないような・・・・。
演奏が終了後、指揮者さんに何やら話していたネマニャ君。
録音用の天吊りのマイクが少し邪魔なのか、マイクを指しながら弓を振り上げ何かを訴えていらっしゃいました。
フィナーレ部分が納得できなかったようで、立ち位置を少し変えてフィナーレ部分だけ再度演奏。
2度聴くことができて、得した気分でした。これがゲネプロの醍醐味かな?
客席からはブラヴォーという声も飛んでいて、にこやかに舞台を去ったネマニャ君。
この後、エルガーの交響曲・第1番を聴いてゲネプロは終了。
本番同様の演奏会でしたが、聴衆の方も普段着の方が多くて全体的に和やかな雰囲気でした。
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