相変わらず時差が酷い当ブログ。。。
今更ですが、2月4日&5日にネマニャ君の故郷セルビアで行われた演奏会の感想など。
演奏会の詳細はこちら。
FEBRUARY 4TH & 5TH 2018 8PM
CONCERT HALL KOLARAC
Nemanja Radulović & Double Sens on the Occasion of Day of The Concert Hall
Program
Handel – Halvorsen Passacaglia
Nemanja Radulović, violin Dragan Đorđević, cello
А. Vivaldi Concerto for four violins in B minor, RV 580
Allegro- Largo-Larghetto – Adagio – Largo – Allegro
Nemanja Radulović, Tijana Milošević, Ksenija Milošević, Guillame Fontanarosa
А.Vivaldi Concerto for two violins, A major, RV 522
Allegro-Larghetto e spiritoso-Allegro N
emanja Radulović, Ksenija Milošević
Béla Bartók Romanian Folk Dances
A.Dvořák Songs My Mother Taught Me
E.Kusturica Life is A Miracle
D.Shostakovich Romance
D.Shostakovich Prelude – Gavotte – Polka – Elegy – Waltz – Spanish Dances
Z.Fibich Poem
A.Khachaturian Sabre Dance
N.Rimsky Korsakov – A. Sedlar Scheherazade
Double Sens Orchestra
The first violins
Tijana Milošević, Guillame Fontanarosa, Mathilde Potier, Nemanja Ljubinković
The second violins
Ksenija Milošević, Martina Dimić Radovanović, Frederick Dessie, Nataša Grujić,
Violas
Boris Brezovac, Aleksandra Kurilić, Emmanuel Gross
Cellos
Dragan Đorđević, Anne Biragnet
Doublebass: Nathanael Malnoury, Boban Stošić
Stephanie Fontanarosa, piano/harpsichord
Aleksandar Sedlar, Zoran Čaušević, percussions
ネマニャ君の故郷セルビア、首都ベオグラードにあるKolarac Hall。
ネマニャ君が子供の頃から幾度となく立ってきたこのステージ。
今年は毎年恒例となっているコララツ・ホールのバースデー・コンサート&Double Sens の10周年記念という2つのお祝いを兼ねたスペシャルな演奏会となっていました。
事前に発表されたプログラムも超豪華版!
とはいえ12月にドイツに行ったばかりだったので、今回の演奏会は見送る予定だったのですが、前にブログに書いた通りセルビアの友人Nちゃんが私の分もチケットをサプライズで取ってくれたので、急遽セルビアに行くことに。
Nちゃんが取ってくれたのは5日のチケットのみ。
せっかくセルビアに行くなら4日も聴きたい!と思いましたが、この時点でチケットは両日とも追加席含めてすべて完売。
ところがセルビアの別な友人がホールの関係者の方とコネがあり「私から頼んであげる!」と言ってくれて、4日のチケットを私の分も用意していただけることに。
それも前から3列目という良席(涙)友人に感謝かんしゃ!
こうして友人と、お世話になったホールのマネージャー様、そしてNちゃんのお陰で今回演奏会を聴くことができました。
本当に感謝ですm(__)m
そんなベオの演奏会。
もう素晴らしくって素敵で、楽しくって、なにより沢山の愛情と温かさに包まれた素敵な時間なのでした。
こちらが会場のコララツホール。
ボックスオフィスにはセルビア語で「完売」と掲示されていました。
1枚1800円のCD。セルビアの物価からするととても高価ですが、それが飛ぶように売れていました。さすがネマニャ君。
セルビア語で「コンサートの後にCDにサインしますよ。」と書かれています。
開演は20時。両日とも追加席が販売されたので、ステージ上にも椅子がぎっしり。
そしてこのステージ上の座席の一部は関係者席というかセルビアファミリー席。
ネマニャ君のご家族、ご親戚、お友達、メンバーさんのご家族など大勢座っていらっしゃいました。
ネマニャ君の故郷ニシュからもご親戚やご友人が大人数でいらしていたとのこと。
楽しみにしていたパッサカリア。
今回はネマニャ君とドラガンさんのコンビ。
このお二人、置かれている状況がとてもよく似ていらっしゃるので、男同士通じるものがあるように感じ受けられました。
お二人の今の心境をそのまま投影しているかのような音、とても美しかったです。
こういった切ない抒情的な曲を演奏するネマニャ君の音、本当に素敵。
年々深みが増して、感情の乗せ方や表現が円熟してきている気がします。
ピッツィカートも一音一音主張があって美しく、対するドラガンさんの奏でるチェロの音色も儚くもあり情熱的、お二人とも本当に素敵でした。
演奏後熱いハグを交わしたお姿がとても印象的。
ヴィバルディの4つのヴァイオリン。
ネマニャ君、ミロシェヴィチ・シスターズ、ギョームさんという超豪華メンバー。
4人とも音が個性的で際立っているのに、それぞれのピースがピタッと合わさるような素敵な演奏。
ギョームさんの音ってネマニャ君とは全く違うのですが、とても好きです。
この曲の演奏もとても綺麗で上品な音でした。ギョームさんの演奏、本当に大好き。
ヴィバルディの2つのヴァイオリン。
コントラバスがナタナエルさんからボバンさんに交代。
キレがあってダイナミックな演奏のクセニヤさん。
ネマニャ君とのコンビ、とっても素敵でした!
演奏後に交わした熱いハグにお二人の歴史が感じられて泣きそうに。
バルトークのルーマニアンダンス。
その見た目通り繊細なタッチで端正で可憐な音のステファニーさんのピアノと、情熱的で蠱惑的なネマニャ君のヴァイオリンというゴールデンコンビ。
そんなお二人を熱く見守るメンバーの皆様。
全編通して皆様ご自分の出番がない時も、ステージの脇に立ったり、ピアノの横にちょこんと座ったり、一緒にステージに立ちお互いの演奏を聴き楽しんで、そして心から拍手を送っていらっしゃいました。
本当に素敵な仲間、ネマニャ君曰く「ミュージック・ファミリー」な皆様です。
母の教え給いし歌。音の一つ一つに溢れ出る感情が目に見えるようでした。きっと色々な思いがあるのだろうなと感じながら聴いていました。
客席からも一際大きな拍手が起こっていました。セルビアの聴衆の皆様は本当に温かいです。ここはネマニャ君のホームだなと改めて感じた瞬間でした。
クストリッツァの演奏は勿論Trillesで!
今回お休みだったクリスティーナに代わり、ヴィオラはボリスさんが参加。
セルビアでは特に大人気なこの曲。聴衆の方々も大拍手&大喝采。
続いてショスタコーヴィチ・コーナー。
特に素敵だったのが小作品。ネマニャ君曰く「僕に愛を与えてくれた、音楽を通して愛することを教えてくれた」今は亡きミハイロヴィチ先生に捧げられていました。
アンヌさんの座る椅子に無理やり割り込んでちゃっかり座ったネマニャ君(笑)
客席から笑いが起こっていました。
「もう一人のネマニャ」なネマニャさんとマチルダさん。息がぴったり合っていて、若々しくて瑞々しい中にも切なさや郷愁が込められた素敵な演奏。
そんなお二人を優しい眼差しで見つめていたネマニャ君。
演奏後、ネマニャさんとマチルダさんが二人でギュッと手を繋いでどこかホッとしたようなお顔でお互いを見つめあう姿が微笑ましくて素敵でした。
とても可愛らしくてお茶目なイメージのナタシャさんと明るくてユーモアに溢れるフレデリックさんのコンビは小気味良いリズムで爽やかで快活で楽しい演奏。
クセニヤさんとマルチナさんの美女コンビはどちらも華やかで情熱的な演奏でした。
それぞれの演奏が終わる度にお互いに拍手を送りあうメンバーの皆様。
本当に素敵な関係性です。
そんなヴァイオリン・チームを温かく見守っていらしたその他のメンバーの皆様。
ポルカではアンヌさんとドラガンさんがチェロ回しをご披露。
一見クールビューティーなアンヌさん、2日目のポルカではステージ脇で謎の振り付けで踊っていました(笑) アンヌさん、お茶目で可愛すぎる!
ワルツとスパニッシュ・ダンスはネマニャ君も加わり全員で演奏。
ワルツの息を呑むような美しさは秀逸で涙が・・・・。
ゾランさんを迎えての剣の舞、弾けまくる演奏で皆様ノリノリ。
余りにもネマニャ君が楽しそうで楽しそうで、こちらもニヤニヤしてしまいました。
クラシックでこんなに楽しいのってアリ?というくらい、本当に楽し過ぎちゃうDoubleさん。好きだなー、大好き!
そして今回の大目玉、世界初演、お披露目演奏となったDoubleのシェヘラザード。
アレンジは我らがセドラーさんです!!!
今回会場にいらしていたセドラーさん。
開演前にホワイエでお会いできました!
以前ご連絡させていただいたことがあるので、ご挨拶したら覚えていてくださった。
いつかお会いしてみたいと思い続け7年。ようやくご本人にお会いできました!嬉しい!
そしてこのシェヘラザード。もう新譜をお楽しみに!って感じです。
私にとってシェヘラザードはバレエ音楽なので、視覚込みの総合芸術曲と思っています。そのため演奏会で聴く度に、音だけでは何だか物足りないなぁと思ってきました。
でもDoubleのシェヘラザードは全く違いました。音にきちんとストーリーがあって、情景が目に浮かんできて、とてもロマンティックでエキゾチックで、初めてバレエ無しのシェヘラザードで満足できた!クセニヤさんのマルチな才能にも注目です!
そんなシェヘラザードの演奏中に弦が切れちゃったネマニャ君・・・。
ギョームさんがご自分のヴァイオリンをパッと手渡して、ご自分はネマニャ君のヴァイオリンを持ちバックステージへ。
初日は途中からギョームさん無しの演奏となってしまいました。そこだけ残念でした。
こんな感じで終始美しく、楽しく、素敵だった演奏会。
客席は大拍手、ブラヴォーの声が飛び交い、聴衆の皆様は大騒ぎ。
客席で聴いていらしたセドラーさんもアンコールでステージに立ち、ご一緒に演奏。
曲名不明ですが、ラテン風でかっこいい素敵な曲でした。
2度目のアンコールではメンバーさん全員がロングカールのカツラを被ってご登場。
全員がネマニャ君(笑)というサプライズにびっくりしていたネマニャ君。
ティヤナさんからメンバー全員のサイン入りのTシャツのプレゼントがネマニャ君に手渡され、嬉しそうにTシャツを広げ客席に見せていました。
目には涙が浮かんでいたネマニャ君。メンバーの皆様のネマニャ君に対する温かい気持ちに感動した瞬間でした。
そして「ニシュカ・バニャ」を演奏。クセニヤさんの歌声がとても綺麗で素敵でした。本当に多才な方です!
大歓声に応え再びステージに現れた皆様。
ステージ後方にスクリーンが降りてきて、そこに映し出されたのはこの10年間に撮られたと思われるメンバーの皆様の写真。
これまで各SNSで公開されている写真もあれば、完全にプライベートな写真も。
プライベート編は大体ふざけていたり、変顔だったり、面白いものばかりだったので、客席から笑い声が。
次から次に映し出される写真にDoubleの歴史を感じ、皆様の絆を感じ、今回お休みだったクリスティーナの写真も何枚も映し出された事も嬉しくて、この演出には感動しました。
スクリーンを感慨深げな顔でずっと見つめていたネマニャ君。
本当に素敵な仲間、ミュージックファミリー、一つの大きな家族ですね。
このあとネマニャ君のMCでコララツホールのバースデーへのお祝いの言葉と、実は会場にいらしていたネマニャ君のお友達も「今日彼も誕生日なんだ。〇〇おめでとう!」と4日がお誕生日。それに対して「〇〇、おめでとう!!!」とバースデーソングを歌いだす聴衆の皆様。ご本人は恥ずかしそうで、でも嬉しそうなお顔をされていました。
そして恒例のDouble流バースデーソングの演奏。客席も全員手拍子で楽しい時間でした。
終始満面の笑みでとても嬉しそうだったDouble Sensの皆様。
それを温かく見守り、惜しみない拍手を送っていたセルビアのファンの皆様。
そして会場中の誰よりも大拍手で大歓声だったのはステージ上のセルビアファミリー席の皆様、スタンディング・オベーションでネマニャ君やDoubleの皆様に対して熱い声援を送っていらっしゃいました。
故郷ならではの光景。心が温かくなりました。本当に良い演奏会でした。
そんな笑いあり、涙あり、サプライズありの演出。翌日も同じ演出でした。
初日にいらしていた方には完全にネタバレしているし、ネマニャ君もさすがにこの日は泣いておらず、Tシャツのくだりも完全に再現(笑)
それもまた楽しくて、2日目も大拍手と大声援が飛び交い、アットホームで温かい空間でした。
2日目のアンコールにはABBAもご披露。あのイントロが流れるだけで「うわーっ!!!きたーっ!!!」って身震いしちゃいます。本当に大好きな曲。
そしてこの日もステージ上のファミリー席の皆様は誰より熱くネマニャ君に声援を送っていらっしゃいました。もう嬉しくて誇らしくて仕方ないのだろうな。何よりネマニャ君が大好きなんだろうな。そんな感じがひしひし伝わってきました。こんなに深い愛情を受けてきたネマニャ君、近しい方々だけではなく、ファンの方々やスタッフの方々、周囲の方々に常に気を配り優しいのも納得です。
メンバーの皆様にも本当に愛されているネマニャ君。
そんなネマニャ君が求心力となり、この10年活動してきたDouble Sens。
メンバー全員がお互いを認め合い尊重しあい、そしてアンサンブルが一つにまとまっていてそれぞれが互いを大好き!という感じがとても伝わってきます。
本当に素敵な関係性で憧れます。
そういえば初日のアンコール時にファンの女の子(6歳くらいかな?)がお母さんに連れられステージ下でそわそわ。
ネマニャ君に小さな花束を渡したかったようで、スタッフの方がステージに上げてくださり、ステージ上で渡していました。「これ僕に?ありがとう!」と言って女の子に笑顔を見せたネマニャ君。
この女の子がネマニャ君をとっても好きだったみたいで、じーっとネマニャ君を見て思い切ったかのように、むぎゅっといきなりネマニャ君に抱きついていました。可愛い!
ネマニャ君も満面の笑みでしゃがんでぎゅーっと抱きしめてあげていました。
こうした咄嗟の行動などにも優しさが溢れていて大好きです!
終演後のサイン会は両日ともほぼ顔見知り会(笑)
故郷だけあり、殆どの方がネマニャ君の顔見知りという感じなので、日本のサインの様に並ぶことはなく狭い応接室に人がぎゅーぎゅーでワチャワチャした感じです。
私もご家族とかスタッフさんとかメンバーの皆様とか、色々な方にご挨拶したりお喋りしたり、楽しいひと時でした。
ベオグラードの演奏会は本当に温かくてホーム感がたっぷり。
また来年のバースデー演奏会も聴きに行けますように♪
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