"" Vent d'est ♪|ネマニャの音に恋してる ♪ ネマニャの音に恋してる ♪: Vent d'est ♪

2014/12/11

Vent d'est ♪

1118日にパリで行われた演奏会を聴いてきました。
演奏会の詳細はこちら。

Vent d'est
18 novembre 2014  20h00 Salle Pleyel 
Nemanja Radulović, violon
Laure Favre-Kahn, piano
Nicolas Montazaud, percussions
Double Sens

PROGRAMME
Bartok
Danses populaires roumaines
Enesco
Sonate pour violon et piano n°3, dans le style populaire roumain
Tchaïkovski
Danse russe
Dvorák
Quand ma vieille mère
Prokofiev
Marche des trois oranges
Khatchatourian
Nocturne « Mascarade », Danse du sabre
Chostakovitch
Romance « Le Taon »
Simjanovic
Musique du film « Petrijin venac »
Brahms
Première danse hongroise
Monti
Csárdás

Carnets de voyage」のプロモーション公演。
元々行く予定はなかったのですが、あまりにもNew CDが素晴らしいので生で聴きたい・・・・・との欲望が抑えきれず・・・・。
中でも「ロシアの踊り」をどうしても生で聴きたい!!!と思い、結局パリに行くことに。

地元なのでさすがにチケットは残っていないだろうなぁと思っていたのですが、11月上旬の時点では空席が多かったサル・プレイエル。
比較的前方の席が入手できました。(そしてこの後、プロモーションの一環でラジオやテレビ出演が相次いだネマニャ君。瞬く間にチケットは売れ、完売になりました。)


サル・プレイエルのホワイエはあまり広くないので、開演前から大混雑でした。
なんだか夢を見ているみたいに、あっという間に演奏会が終わってしまい、本当に一瞬の出来事みたいでした。

20時に開演。
一部はネマニャ君とロールさんのデュオ。
エネスコのソナタが・・・・・・凄かったです。
初めて聴いたのですが、不思議な曲調で独特の世界観に引き込まれました。
かなりシリアスに演奏されていたので、これまでに見たことがないようなネマニャ君の表情が印象的。
毎回様々な側面を見せてくれるけれど、また新しい一面を見たというよりは、全く知らない人みたいに思えた・・・・。
いったいどれほどの顔も持ち、いくつの引き出しがあるのだろうと思います。

そして初めて生の演奏を聴くことができたロールさん。
長年の念願だったので嬉しかったです。イメージ通り比較的繊細な演奏をされる方でした。
そして実物は想像以上にお美しかった・・・・。

休憩を挟んで第二部。
いよいよDouble sens の登場です♪
5seasonsの頃と比べると一部メンバーさんが入れ替わっていました。
ちなみにプログラムの演奏順も変更されていました。
変幻自在なDoubleの皆様、個々が実力があって、なおかつネマニャ君の求心力が凄いので、型に囚われない自由なアンサンブルとして成立しているのだろうなぁ。

Carnets de voyage」の世界観を忠実に再現していた演奏。とても美しくて、どの曲も素晴らしかったのですが、全体の印象としては完璧過ぎて少し遊び心に欠けていた感じ。
もはや代名詞ともなっているヴィヴァルディの「四季」の演奏時と比べると、まだ少し余裕はないのかなといった感じで、それぞれが個々のお仕事をしっかりやりますといった感じを受けた演奏。

とはいえ演奏中にメンバーさん同士が目配せし合ったり、微笑みあったり、本当にお互いを信頼し合って演奏を楽しまれているような様子も度々垣間見ることができました。
もしかしたら会場の造りが演奏スタイルと合っていなかったのかな・・・。
もう少し小さな箱で聴いてみたかったです。

パーカッションのニコラスさんが何だかとっても良かった♪
剣の舞、とても素敵でした。

そしてどうしても聴きたかった「ロシアの踊り」。本当に素敵でした・・・・・。
CDで聴いていても素敵過ぎて、美し過ぎて、毎回涙してしまいます。
この日はアレンジが本当にカッコ良くて、美しいというより鳥肌が立ちそうなカッコいい演奏でした!
今思いだしてもあれは素敵だったな~とうっとり。

それにしても寒かったせいか、乾燥していたせいか、咳き込む方が多かった客席。
あちらこちらからゴホゴホ聞こえていました。
正直それ以外の雑音もかなり多かったですけれど・・・・・。
日本の演奏会での静寂が嘘のように、とても自由なサル・プレイエル。気にしていたら演奏は聴けない・・・・。

そんな中「曲の合間に一気に咳しちゃおう。」と思ったのか、合間にゴホゴホ咳をしだした方がいらしたのですが、この方どこか変なところに空気を入れてしまったらしい・・・・・。
最初はゴホゴホだったのが、ゴボッゴボッっと大きな音になり、何だか苦しそうな大きな咳になり止まらなくなってきた・・・・。
あまりに凄い咳なので「だ、大丈夫ですか????」と最初は心配していた客席も、あまりに咳が大きくて次第にリズムを取るような咳になってきたので、段々笑いだす始末・・・・。

きっとご本人は止めようと必死なのでしょうが、会場中に注目されて余計プレッシャーで咳が止まらないのだろうなと、何だかこちらまで居たたまれないような気持ちになっていたその時。
ステージ上のネマニャ君が客席に向かって笑顔で弓をブンブンと振って見せたのでした。
その仕草がとてもチャーミングで客席から笑いがこぼれ、全員がそちらに気を取られているうちに、何とか聴衆の方の咳も止まりました。
きっとネマニャ君が会場の雰囲気を察して助け船を出してくれたのだろうな。

以前も演奏会場で携帯電話を鳴らしてしまった方がいた時に、とっさにそのメロディーを弾いてみせて瞬時に会場を和ませた事がありましたが、そういう時のネマニャ君の機転と優しさは本当に凄いなーと毎回感動。
この咳事件?が、この日とても印象的だった瞬間でした。

本編終了後のアンコールがとても豪華。
Pašona koloNiška banja を華麗にご披露♪
遊び心溢れる演奏で、さすがDouble!最高!と盛り上がるワタシ。
きっとアホ丸出しな顔で聴いていたせいか、ギョームさんが見つけてくださって、カーテンコール時にステージ上から「ハイ!」って極上のスマイルと共にお声をかけて下さった♪
きゃー、ギョームさん!!!!お久しぶりです~。
相変わらずお優しい・・・・と涙なみだ。

そしてピアノにプロデューサーのイヴァン・カサールさんを迎えて、クセニヤさんと三人でご披露されたZajdi Zajdi
残りのメンバーさんはステージ後方に仲良く並んで座って聴かれていました。
全員でくっついてちょこんと座る姿が可愛らしくて、ネマニャ君とクセニヤさんを見守る姿にほっこりと温かい気持ちになりました。


そして生で聴くクセニヤさんの歌声・・・・・・とても素敵でした。
感動されたようで涙するメンバーさんもいらしたくらい。本当に素晴らしかったです。

動画はYoutubeより。

                         

終演後のホワイエはネマニャ君のサイン会を待つファンの方々で長蛇の列。
数年前にパリで何度か聴いた時はそんなに人数もいなくて、自由に話しかけたりしていたので、年々ネマニャ君の人気が上がってファンの方の数もどんどん増えているのだなーと実感しました。

ファンの方の盛大な拍手の中、白いジャケット着用で赤いカーペット張りの階段から降りて来たネマニャ君。
ちょっと貴族みたいに見えた(笑)

一人でサインに勤しむネマニャ君を横目に、メンバーの皆様はホワイエ内で自由に談笑。
持参した「Carnets de voyage」に全員からサインをいただくという野望を持っていた私。
とはいえご家族やご友人、関係者の方々に囲まれ、なかなかお声をかけるタイミングが見つからず・・・・・。
ギョームさんとフレデリックさんとアンヌさんには何とかお話できるも、ベルトランさんとナタナエルさんにはご挨拶もできず・・・・。

憧れのミロシェヴィチ姉妹を前にして、その圧倒的なオーラに気圧され、話しかける事もできない気弱なジャパニーズ・・・・・。
持参したティヤナさんのCDにサインを貰うのが精一杯。そんなヘタレな私に優しく「名前は?」と聞いてくださって名前入りでサインしてくださったとってもお優しいティヤナさん。
お二人とも本当に綺麗だったなー。セルビア美人、うっとり♪

終始大勢の方に囲まれるロールさんには近づく事すら出来ず・・・・無念。

そんな中ヴィオラのアレクサンドラさんを発見。何とかお話してみたいなー。
少し前にセルビアのWeb雑誌でインタビューを読んで感動したので、是非ぜひ感想をお伝えしたい!
という訳で図々しく声をかけてみたら、偶然にも私の事を知っていてくださって、お忙しい中あれこれお話してくださったのでした。とても素敵な方だった♪

会場ではパリ在住のネマニャファンのお友達も一緒だったので、久々の再会にご機嫌。
ネマニャ君のファンページでよくお見かけする方々にも「あなた○○でしょー。私の事わかる?私は△△よ。」と声をかけていただき、新しいお友達もできた♪
フランスが何となく苦手な私はパリでは毎回寂しい思いをするですが、この日は皆と一緒だったので楽しく過ごせました。お世話になりましたー(*´▽`*)

そんな感じで楽しかった演奏会。
唯一の心残りは誰からもサインをいただけなかった「Carnets de voyage」です・・・・・。


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